はじめに
納品したシステムは、顧客の業務に合わせて工夫したもの。受発注の入力、在庫の確認、拠点間の情報共有など、自社が得意な仕事も見えてきた。
「同じような業務を持つ企業にも提案したい」と思っても、次の営業先を探す段階で手が止まっていませんか?
会社名で検索しても、社内で何を使い、どの開発を検討しているかまでは分かりません。一括見積の案件を待つか、既存顧客へ紹介をお願いするか。同じ営業方法に戻ってしまうこともあるでしょう。
システム開発会社の新規営業は、自社が理解している業務と、企業が公開している情報を結びつけることから始められます。
この記事では、開発実績、求人、企業発表などから営業先を探す5つの方法と、候補を営業リストへ整理する手順を紹介します。

開発実績を「探したい企業の条件」に変える
営業先を探す前に、過去の開発案件を振り返ってみましょう。
言語や開発環境だけでなく、どの業務を、どの範囲で支援したかを書き出します。
- 製造業の受発注情報をまとめた
- 物流拠点の在庫確認を支援した
- 複数店舗の売上報告を整理した
- 会員向けWebサービスを開発した
- 既存システムと別のサービスを連携した

こうすると、「製造業」「多店舗事業者」「Webサービス運営企業」など、候補を探す入口が見えてきます。
さらに、要件の整理から対応できるのか、開発部分を担当したいのか、保守まで提供できるのかも確認しましょう。
同じ業界でも、相談したい工程は企業によって異なります。自社の対応範囲が明確なら、候補を選ぶ際にも迷いにくくなります。
なお、営業で実績を紹介する場合は、顧客名・画面・数値などを公開できる範囲も確認してください。
システム開発会社が営業先を探す5つの切り口
1.開発実績と同じ業界の企業
まずは、業務を理解している業界から探す方法です。
製造、物流、小売など、自社が支援した業務と接点のある企業を、業種別サイトや業界団体の情報から探します。
例えば、製造業の受発注システムを開発した経験があれば、同業企業の事業内容を確認するところから始められます。
ただし、同じ業界だから同じ課題があるとは限りません。実績は、業務について話を聞くための材料として使いましょう。
2.社内SE・情報システム担当を募集する企業
求人情報から、社内システムに関わる企業を探す方法です。
職種名に加え、仕事内容を確認します。
- 社内システムの運用・保守
- 業務改善やシステム導入
- 外部の開発会社との調整
- システムの企画・開発
自社が支援できる仕事と接点があるかを見ましょう。
採用しているからといって、人員不足や外注意向があるとは判断できません。社内担当者と外部会社の役割を聞く入口になります。
3.Webエンジニアなどを募集する企業
Webサービスやアプリを開発している企業も、求人から探せます。
募集内容を読み、開発対象や担当する仕事を確認してください。
自社の開発領域と近ければ、外部へ依頼する工程があるかを聞く候補にできます。求人が内製体制の強化を目的としている場合もあるため、最初から開発を任せてもらえる前提では進めません。
4.新事業・業務提携を発表した企業
企業ニュースから、新しい取り組みを始めた企業を探す方法です。
発表された事業と、自社が開発できる内容との接点を考えます。
例えば、会員サービス、予約、受発注、社内管理など、どのような仕組みが関係しそうかを整理しましょう。
新しい事業でも、既に開発会社が決まっていたり、既存サービスを使ったりする場合があります。システム開発の予定は、企業へ確認する必要があります。
5.得意業界の企業を、地域を変えて探す
既存の営業範囲では候補が限られるなら、同じ業種を別の地域で探す方法があります。
対応できる打ち合わせ方法、訪問範囲、保守体制などを確認してから対象地域を決めましょう📍
業界も地域も同時に広げるより、得意な業界を維持した方が、実績や業務知識を使って候補を選びやすくなります。
企業を集める作業と、開発相談の準備を分ける
候補を見つけるたびに、企業サイトを詳しく調べ、求人を読み、連絡先を入力していると時間がかかります。
担当者ごとに調べ方が違えば、同じ企業を別々に確認したり、既存の接触先を再登録したりすることもあります。
この準備に時間を使いすぎると、企業への連絡、紹介する事例の整理、技術担当者との相談が後回しになります。
そこで、次のように分けて進めましょう。

- 対象業界や求人・発表から候補を集める
- 自社の開発領域と合う企業を選ぶ
- 連絡する企業の情報を確認する
収集工程を効率化する選択肢の一つが、リストルです。
システム開発会社向けLPでは、イプロス製造業、マイナビ転職、PR TIMES、gBizINFOなどが紹介されています。
公開情報を収集し、CSVで出力できます。取得項目や指定条件は収集元によって異なります。
検索・転記の負担を減らし、企業の業務を確認したり、自社の経験をどう紹介するか考えたりする時間に回す使い方です。
リストルを使った3つの営業準備

製造業の開発経験を活かす
イプロス製造業から候補企業を収集し、公式サイトで事業内容を確認します。
自社が経験した受発注や在庫管理などの業務と接点がある企業を選び、現在の管理方法を聞く候補にします。
掲載情報だけで、システムの古さや刷新予定が分かるわけではありません。
社内の開発担当者を支援する接点を探す
マイナビ転職の募集企業を収集し、社内SE・エンジニアなどの仕事内容を確認します。
自社が提供できる開発や保守と近い仕事があれば、外部会社との分担について聞く準備をします。
人材紹介や採用支援の提案と間違われないよう、自社が開発会社であることも明確にしましょう。
新事業に関連する開発相談を探す
PR TIMESの掲載企業を収集し、発表日、事業内容、公式サイトを確認します。
自社の実績と近い取り組みを選び、現在の開発体制や今後の計画を聞く候補として整理します。
発表を見つけただけで見積もりを作らず、開発が必要か、相談できる範囲があるかを先に確認しましょう。
連絡前に、企業ごとのメモを短く残す
候補一覧には、会社名や公開連絡先に加え、次の3点を残すと使いやすくなります📋
- 見つけた情報: どの求人・発表・事業内容を見たか
- 紹介できる経験: 自社のどの開発経験と接点があるか
- 確認したいこと: 初回に何を聞くか

例えば、社内システムの企画担当を募集している企業なら、次のように整理できます。
見つけた情報: 社内システムの企画・運用に関する募集
紹介できる経験: 同業界での業務システム開発
確認したいこと: 外部の開発会社と分担して進める仕事があるか
連絡前には、重複、既存取引、商談・接触履歴も確認してください。
技術一覧だけでなく、対応できる仕事を伝える
初回連絡では、言語や技術名を並べるだけでなく、どの業務を支援してきたかを短く伝えます。
例えば、次のような入口が考えられます。
社内システムに関する募集を拝見しました。当社では製造業の受発注管理などの開発を行っています。外部の開発会社と分担される業務があるか、お話を伺えますか。
実際の経験に合わせて使い、相手の状況を確認します。
初回から仕様を聞き切る必要はありません。まず、相談のテーマと自社の対応範囲が合うかを確かめましょう。

リストルで分かることには範囲がある
リストルは、公開されている企業情報を収集するツールです。
次の内容は、企業への確認が必要です。
- 現在使っているシステム
- 刷新や追加開発の予定
- 社内の開発体制
- 外部へ依頼する意向
- 予算や相談時期
すべての掲載企業・情報を取得できるわけではなく、開発案件や商談の獲得も保証されません。外注意向が確認済みの企業だけを、自動で集めたい使い方には合いません。
無料お試しは約40サイト・最大3,000件・CSV出力に対応し、クレジットカード不要、自動課金なし。有料版は300以上の収集サイトに対応します。
希望する情報源が無料お試しの対象かは、事前に確認してください。企業データベースは、本体とは別料金の有料オプションです。
よくある質問

Q1.エンジニアを募集する企業なら、開発を外注しますか?
求人だけでは分かりません。
内製を強化する場合も、外部会社と分担する場合も考えられます。募集内容を確認し、現在の体制と依頼できる仕事があるかを聞きましょう。
Q2.システムが古い企業だけを探せますか?
リストルは、システムの状態や刷新ニーズを判定しません。
業界情報や求人・発表から候補を探し、現在の運用や見直し予定は企業へ確認します。
Q3.自社の実績と同じ業界から探すべきですか?
まずは、業務を理解し、経験を具体的に説明できる業界から始めると候補を選びやすくなります。
同じ業界でも運用や必要な機能は異なるため、過去の開発内容をそのまま当てはめずに確認してください。
Q4.新事業の発表後では、開発提案に遅いですか?
発表時点で開発が終わっている場合も、今後の開発を検討している場合もあります。
発表内容と日付を確認し、現在の状況を聞きましょう。発表だけで依頼の可否は判断できません。
まずは、一つの開発経験から営業先を探す

過去の案件を一つ選び、「どの業界の、どんな仕事を支援したか」を書き出してみてください。
その経験と接点のある企業を集め、求人や発表を確認すれば、初回に聞きたいことが見えてきます。
企業探しや転記に使う時間を減らし、業務を理解して相談に応える準備へ回しましょう。
まずは、自社の得意業界や開発領域に合う企業情報を取得できるか確認してみてください。
💡自社の開発提案に合う企業を探せるか、活用方法と無料お試しを確認する
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