はじめに
最近は、動画配信サービスでドラマを見ることが増えました。
昔なら、
「続きは来週!」だったものが、
今では全話配信されている作品も珍しくありません。
これは危険です。
非常に危険です(笑)
夜10時。
「今日は1話だけ見よう」と思って再生する。
1話が終わる。
すると最後に、主人公が何か重大なことに気づく。
画面が暗くなる。
次回へ。
……いや、そこで終わる?
仕方がない。
もう1話だけ。
そして気がつくと、
「え、もう夜中の2時?」となっています(笑)
翌朝の自分には申し訳ないのですが、このとき私はふと思いました。
この「続きが気になる」って、ものすごく強い力なんじゃないか。
ドラマだけではありません。
漫画も、小説も、YouTubeも、SNSもそうです。
そしてよく考えてみると、営業やマーケティングにも同じことが言えます。
人は、「全部分かったもの」より、「もう少し知りたいもの」に引き寄せられる。
今日はそんな「続きが気になる」の力について、ドラマを一気見しながら考えてみたいと思います。
気楽にお付き合いいただけたらうれしいです☕
第1章:ドラマはなぜ「いいところ」で終わるのか
ドラマを見ていると、本当に絶妙なところで1話が終わります。
事件の犯人らしき人物が現れる。
主人公のスマホに謎のメッセージが届く。
ずっと隠されていた秘密が明かされそうになる。

そして、
終了。
「そこで切る!?」
と思いますよね(笑)
でも、もちろん偶然ではありません。
物語を作る側は、
次の話も見てもらう
ことを考えて構成しています。
もし毎回、
事件も解決。
人間関係も解決。
謎も全部解決。
主人公も満足。
「めでたし、めでたし」で終わったらどうでしょう。
もちろん、それはそれで気持ちいい。
でも、「次を今すぐ見たい!」という気持ちは少し弱くなります。
だから物語には、あえて何かを残します。
疑問。
謎。
予告。
新しい問題。
気になる人物。
つまり、
「まだ知りたいことがある状態」を作るわけです。
これが「続きが気になる」の正体です。
そして、この仕組みはマーケティングでもよく使われています。
第2章:人は「全部説明されたもの」だけでは動かない
営業をしていると、ついやってしまうことがあります。
全部説明することです。
「弊社の商品には、この機能と、この機能と、この機能がありまして……」
「さらにこんな特徴がありまして……」
「導入するとこんなメリットがありまして……」
「ちなみに料金体系はこちらで……」
一生懸命説明します。
気持ちはよく分かります
せっかく話を聞いてもらえたのだから、全部伝えたい。

Webサイトでも同じです。
会社のこと。
商品のこと。
機能。
料金。
実績。
特徴。
強み。
全部載せる。
もちろん、必要な情報をきちんと伝えることは大切です。
ただ、人が次の行動をするときには、
「理解した」だけではなく、「もう少し知りたい」
という気持ちも重要です。
例えば、
「この商品には10個の機能があります」より、
「営業担当者が毎週3時間かけていた作業を、どうやって減らしたのか?」
と言われたほうが、少し続きを知りたくなりませんか。
「弊社は業務効率化サービスを提供しています」より、
「ある会社では、毎朝やっていた作業そのものがなくなりました」
と言われたら、
「何をしたの?」となります。
この、「何をしたの?」が大事なのです。
第3章:「続きが気になる」は、次の行動を生む
マーケティングでは、いきなり商品を買ってもらえるとは限りません。
例えばブログを読んだ人が、その場ですぐ契約する。
BtoBでは特に、そんなことはそれほど多くありません。
多くの場合、
記事を読む。
↓
会社を知る。
↓
別の記事も読む。
↓
サービスページを見る。
↓
資料を見る。
↓
問い合わせる。
というように、少しずつ進んでいきます。
つまりマーケティングでは、
「次へ進んでもらう」ことの積み重ねが重要です。
ここで「続きが気になる」が効いてきます。
例えばブログなら、
「営業リストは数が多ければいいわけではありません」
で終わるのではなく、
「では、成果につながる営業リストには何が必要なのでしょうか?」と続ける。
SNSなら、
結論を全部詰め込むのではなく、
「実は、成果が出なかった会社には共通点がありました」
と入口を作る。
メールなら、
商品説明を全部書くのではなく、
「実際にどんな会社で使われているのか」へつなげる。
Webサイトなら、
すべてをトップページで説明しきろうとせず、
「導入事例を見る」
「詳しい使い方を見る」
「無料で試してみる」
と次の行動を用意する。
これまでの記事で紹介してきたCTAも、まさにここにつながります。
CTAは単なるボタンではなく、「続きはこちら」を示す案内板でもあるのです。

ドラマで言えば、
「次のエピソードを再生」ですね。
……あのボタン、強すぎます(笑)
勝手に始まるし。。。(涙)
第4章:ただし「引っ張るだけ」は嫌われる
ここで注意したいことがあります。
「続きが気になる」が強いからといって、
何でも隠せばいいわけではありません。
SNSでよくあります。
「知らないと損します」
「99%の人が知りません」
「驚きの結果は……」
と書いてあって、続きを見たら、
それだけ?
というやつです(笑)
ドラマでも同じですよね。
毎回ものすごく意味深に終わる。
次の話を見る。
大したことは起きない。
また意味深に終わる。
これを繰り返されたら、そのうち疲れてしまいます。
マーケティングでも、
期待させたなら、その期待に応えることが大切です。
記事タイトルで興味を持ってもらったなら、記事の中に答えがある。
SNSから記事へ誘導したなら、記事を読んで「なるほど」と思える。
資料をダウンロードしてもらったなら、ちゃんと役立つ情報がある。
「続きが気になる」は、情報を隠すテクニックではありません。
相手が、「もう少し知りたい」「次も見てみよう」と思えるように、情報の順番を設計することです。
ここは結構大事な違いだと思います。
第5章:マーケティングも「次回予告」を考えてみる

ドラマには次回予告があります。
わずか数十秒なのに、
「え、この二人どうなるの?」
「この人、裏切るの?」
「来週絶対見なきゃ」
と思わせます。
全部は見せません。
でも、何かが起こることは伝える。
マーケティングでも、こんな感覚を少し持ってみてもいいのかもしれません。
例えばブログを書いたら、
「この記事を読んだ人は、次に何を知りたくなるだろう?」と考えてみる。
営業メールを送るなら、
「このメールを読んだあと、何ならもう少し見てみたいと思うだろう?」と考える。
商談なら、
「今日全部説明すること」だけでなく、
「次に話す理由を作ること」も考える。
商品ページなら、
「読んで終わり」ではなく、
「次に何をしてもらうか」を考える。
こうして見ると、マーケティングは少しドラマ作りに似ています。
お客様に、第1話で全部買ってもらう必要はありません。
まず知ってもらう。
少し興味を持ってもらう。
もう少し見てもらう。
そして、
「この会社、ちょっと気になるな」と思ってもらう。
その積み重ねの先に、問い合わせや購入があります。
だからマーケティングでは、
「全部伝えたか?」だけではなく、
「次が気になる状態を作れたか?」
という視点も持っておくと面白いと思います。
まとめ
いかがでしたか?
ドラマを一気見してしまう理由の一つは、
「続きが気になる」からです。
全部分からない。
でも、少し分かった。
そして、もう少し知りたい。
この絶妙な状態が、
「次を見る」という行動を生みます。

マーケティングも同じなのかもしれません。
商品について全部説明する。
会社について全部説明する。
機能について全部説明する。
もちろん情報は必要です。
でも、それだけではなく、
「もう少し知りたい」
「次も見てみたい」
「この会社、ちょっと気になる」
と思ってもらうことも大切です。
ブログから関連記事へ。
SNSからブログへ。
ブログからサービスページへ。
サービスページから資料請求へ。
資料請求から問い合わせへ。
一つひとつは小さな行動です。
でも、その間に、
「続きが気になる」
があれば、人は自然に次へ進んでくれます。
マーケティングとは、全部を一度に伝えることではなく、
相手が知りたい順番で、次の一歩を作っていくこと。
そんなふうに考えると、ドラマの「次回へ続く」も立派なマーケティング教材に見えてきます。
さて。
そんなことを考えているうちに、画面にはまた、
「次のエピソードを再生」の文字が。
……仕方ない。
あと1話だけにします📺
たぶん。
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