
はじめに
登録スタッフの希望条件を確認すると、近隣での軽作業、日勤の製造、短時間の事務など、対応できそうな仕事が見えてくる。
ところが、その条件に合う派遣先候補を探そうとすると、求人媒体を何度も開き、募集企業と勤務地を確認し、電話番号を調べてリストへ入力することになります。
候補を見つけても、別の担当者がすでに連絡していたり、本社の所在地と実際の勤務地が離れていたりする。会社名は集まったのに、提案に進める企業はまだ整理できていない……ということはありませんか?
人材派遣の新規開拓では、求人掲載企業を集めるだけでなく、自社が対応できる職種・勤務地・勤務条件と照らし合わせることが必要です。
この記事では、派遣先企業を探す5つの切り口と、候補を営業へつなげる手順を紹介します。
派遣先探しが長引くと、現場を知る時間が減ってしまう

求人媒体の巡回には、いくつもの確認作業が含まれます。
- 募集職種と仕事内容を読む
- 掲載企業と実際の勤務先を確認する
- 求人情報と企業サイトを見比べる
- 会社名や連絡先を転記する
- 既存取引先や接触済み企業と照合する
この作業を毎回一から行うと、企業へ連絡する時間だけでなく、仕事内容や勤務条件を聞く時間も減ってしまいます。
派遣営業では、同じ「軽作業」でも、扱うもの、作業の流れ、勤務時間によって提案できる内容が変わります。候補一覧だけでは、その違いまで分かりません。
そこで、作業を次の3段階に分けてみましょう。
- 条件に合いそうな企業を集める
- 自社の対応範囲と照合する
- 企業へ連絡し、現場の条件を確認する
検索・転記を効率化し、確認と対話に時間を残す。その流れを作ると、新規開拓を進めやすくなります。
探す前に、自社が対応できる条件を整理する
「人を募集している企業なら、まず電話する」という探し方では、対応が難しい候補まで増えてしまいます。
最初に、営業担当者とスタッフ対応担当者で、次の条件を共有しましょう。📋
- 職種: 軽作業、製造、事務など、対応できる業務
- 勤務地: スタッフが通勤できる範囲
- 勤務時間: 日勤、短時間、交代勤務など
- 就業時期: いつから対応を検討できるか
- 必要な経験: 自社で対応できる経験・スキルの範囲
例えば、短時間勤務を希望するスタッフが中心なら、遠方のフルタイム求人だけを集めても提案につながりにくくなります。
「対応できる職種」と「現実的に通える勤務地」を組み合わせてから探すと、候補を選ぶ基準が明確になります。
派遣先企業を探す5つの切り口

1.得意な職種の求人掲載企業を探す
まずは、自社が対応できる職種から探します。
- 軽作業なら、仕分け・検品・梱包など
- 製造なら、組立・加工・検査など
- 事務なら、入力・書類作成・電話対応など
職種名だけでなく、仕事内容まで確認してください。
例えば、検品業務でも、専門知識が必要なのか、決められた手順で確認するのかによって、対応を検討する条件が変わります。
2.本社住所ではなく、勤務地から探す
派遣先候補を地域で絞るときは、会社の所在地と就業場所を分けて考えましょう。
本社が遠方でも、担当エリアに工場や物流拠点を持つ企業は候補になります。反対に、近隣企業でも募集勤務地が遠い場合があります。
リストには、法人所在地とは別に、募集勤務地を記録しておくと確認しやすくなります。
3.勤務時間や曜日から探す
勤務条件を入口にして候補を探す方法です。
- 日勤の仕事
- 短時間の仕事
- 特定の曜日に勤務する仕事
- 交代勤務の仕事
自社の対応範囲と近い求人を見つけたら、掲載条件を整理します。
ただし、直接雇用の募集条件が、そのまま派遣の受け入れ条件になるわけではありません。営業時に改めて確認しましょう。
4.繰り返し募集している企業を確認する
同じ職種の募集を再び見かけた場合は、募集状況を確認するきっかけになります。
確認日と求人URLを記録しておくと、前回との違いを見直せます。
ただし、掲載が続いている理由は、増員、常時募集、募集情報の更新などさまざまです。長期掲載だけで「採用できていない」と決めつけないことが必要です。
5.繁忙期・増員・新規出店の情報から探す
求人に加えて、公開されている事業の動きにも目を向けます。
物流拠点、食品工場、小売店舗などの募集情報を確認し、期間や開始時期が記載されていれば候補整理に使いましょう。
新規出店や増員の発表も、今後の人員計画を聞く入口になります。発表だけで派遣需要を判断せず、現在の準備状況を確認してください。
求人企業の収集を効率化する選択肢
ここまでの候補探しは、手作業でも行えます。
ただ、継続して新規開拓をするなら、求人企業の検索・転記を効率化する方法もあります。その選択肢の一つが、リストルです。

人材派遣会社向けLPでは、次の収集元が紹介されています。
- Indeed
- しゅふJOB
- タウンワーク
- ハローワークインターネットサービス
対応サイトの検索条件に沿って企業情報を収集し、CSVで出力できます。指定できる職種・地域や取得項目は、サイトによって異なります。
集めた情報を自社条件と照合する流れにすれば、転記に使っていた時間を、募集状況の確認や現場条件のヒアリングへ回せます。
なお、リストルが派遣受け入れの可否や人員不足を判定するわけではありません。取得するのは、公開されている情報です。
リストルを使った3つの候補探し
1.軽作業の派遣先候補を探す
Indeedなどから、担当エリアの軽作業求人を掲載する企業候補を収集します。
取得後に、仕事内容、勤務地、勤務時間を確認します。会社名だけではなく、対象の倉庫や拠点も整理すると、連絡する相手を検討しやすくなります。
初回連絡では、現在も募集しているか、外部の人材サービスを検討できるかを確認しましょう。
2.短時間勤務の条件から候補を探す
しゅふJOBなどの求人情報を入口に、短時間勤務の募集企業を探します。
自社で対応を検討できる時間帯や勤務地と照合し、求人上の条件をメモしておきます。
その条件で派遣を受け入れられるか、仕事内容や曜日に調整の余地があるかは、企業との会話で確認します。
3.担当エリアの候補企業を広げる
タウンワークやハローワークインターネットサービスなど、使っている媒体を変えて候補を探す方法です。
既存リストと照合し、未接触の企業を整理します。同じ企業が複数媒体に掲載されていても、別企業として連絡しないよう注意しましょう。
候補一覧を、現場条件を聞けるリストへ整える
収集した情報は、営業に使う前に次の項目を整理します。
- 会社名と対象拠点
- 求人の職種・勤務地・勤務時間
- 収集元と確認日
- 既存取引や過去の接触状況
- 連絡先と営業担当者
企業名だけでまとめると、別拠点の募集を見落とすことがあります。一方、拠点ごとに分けるだけでは、同じ窓口へ重複して連絡する場合があります。
法人と拠点の関係を残し、誰がどこへ連絡するかを決めておきましょう。
初回連絡では、求人の状況から確認する

求人掲載を見て連絡するなら、まず現在の募集状況を聞きます。📞
例えば、次のような入口が考えられます。
軽作業スタッフの募集を拝見しました。現在も同じ勤務地・勤務時間で募集されていますか。外部の人材サービスを検討される機会があれば、対応可能な職種についてご案内できればと思い、ご連絡しました。
求人を読んだ事実から話し、派遣の受け入れを前提にしないことがポイントです。
話が進んだら、必要な人数、開始時期、仕事内容、勤務時間などを確認します。掲載情報だけでは分からない条件を聞き、自社で対応できるかを検討しましょう。
リストルの注意点と、向いていない使い方
リストルは、派遣先候補を集める工程を支援します。
次の判断は、自社で行う必要があります。
- 掲載企業と実際の勤務先が同じか
- 現在も募集しているか
- 派遣の受け入れを検討できるか
- 自社が現場の条件に対応できるか
求人を出している企業には、派遣会社などが掲載する求人も含まれる場合があります。募集主と就業先を確認してから候補として扱ってください。
また、すべての掲載企業・情報を取得できるわけではありません。派遣需要の判断や商談獲得まで自動で任せたい使い方には合いません。
無料お試しは約40サイト・最大3,000件・CSV出力に対応し、クレジットカード不要、自動課金なしと案内されています。有料版は300以上の収集サイトに対応します。
希望する媒体を無料で試せるかは、事前に確認してください。企業データベースは、本体とは別料金の有料オプションです。
❓よくある質問

Q1.求人を出している企業なら、派遣を受け入れてくれますか?
求人掲載だけでは分かりません。
直接雇用を希望している場合や、外部サービスを利用しない方針の場合も考えられます。現在の募集状況と、派遣受け入れを検討できるかを営業時に確認しましょう。
Q2.勤務地と会社の住所が違う場合、どちらを見ればよいですか?
通勤条件を考える際は、実際の勤務地を確認します。
営業窓口が本社なのか、対象拠点なのかは別に確認してください。リストでも、法人所在地と勤務地を分けて記録すると整理しやすくなります。
Q3.長く掲載されている求人は、優先して連絡すべきですか?
募集状況を確認する候補にはできますが、人員不足の証拠ではありません。
掲載期間だけで判断せず、自社の対応職種・勤務地・勤務条件との一致も見て、確認する順番を決めましょう。
Q4.リストルで職種や地域を絞れますか?
対応サイトの検索条件に沿って収集できます。指定できる条件はサイトごとに異なります。
自社の得意職種と担当エリアを決め、必要な情報を取得できる収集元があるか確認してください。
次の新規開拓は、一つの職種とエリアから始める
派遣先企業を探すときは、自社が対応できる条件から候補を絞ると、確認すべき相手が見えてきます。
まずは、次の順番で進めてみてください。
- 対応できる職種と勤務条件を共有する
- 通勤を考えた対象エリアを決める
- 求人掲載企業を集める
- 法人・拠点・接触履歴を整理する
- 現在の募集と派遣受け入れの可否を確認する

候補探しの目的は、現場の条件を聞き、自社が支援できる接点を作ることです。
媒体巡回や転記に時間を使いすぎているなら、その工程を見直してみましょう。まずは一つの職種とエリアで、営業に使える候補情報を集められるか確認してください。
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