はじめに
「オーナーは今、施術に入っています」
美容室へ電話をかけたものの、用件を伝えられず、次にいつ連絡すればよいか分からない。そんな経験はありませんか?
例えば、カラー剤の案内先を探していたら、カット中心のサロンが混ざっていた。店舗で商品を説明した後に、仕入れの相談は運営会社へと言われた。同じ店名の支店を、重複だと思って消しそうになった。
美容室への営業では、店名と電話番号があれば、すぐ提案できるとは限りません。施術メニューや運営体制によって、商品の使い場所も相談先も変わるためです。
この記事では、美容室を見つける段階と、提案に必要な情報を確認する段階を分けて、営業リストを作る方法を紹介します。
一店舗ずつ調べ続ける負担を減らし、サンプルの準備や説明の機会づくりへ時間を回していきましょう。

営業リストには「この店へ何を提案するか」を残す
美容室の一覧を作る前に、自社商材を使う場面を整理します。
- 薬剤・ヘアケア商材: どの施術や店販で使う商品か
- 機器・備品: どの設備や作業で使うものか
- 予約・POS: 予約受付や会計など、どの業務に対応するか
- 採用・教育支援: どの職種や育成内容を支援できるか
- 集客支援: どのメニューやサービスの告知を支援するか
例えば、ヘッドスパ関連の商品なら、メニューにヘッドスパがある店舗は確認したい候補です。
ただし、掲載されているからといって、商品を変えたいとは限りません。「何を見て連絡したのか」を説明できる情報として扱いましょう。
リストには、店名の横に**「提案したい内容」と「その理由」**を短く残します。担当者が変わっても、調べた意図が伝わります。
自社に合う美容室を探す5つの切り口

1. 訪問・納品できる地域から探す
商品説明や機器の設置、継続的な訪問が必要なら、対応地域を先に決めます。市区町村や沿線など、自社の営業で使いやすい単位で候補を集めましょう。既存の取引先の近隣から探す方法もあります。
例えば、サンプルを渡した後に使用感を聞くなら、再訪しやすい地域かどうかも考えたいところです。
リストの住所を地図で確認し、無理なく回れる範囲に整理します。
2. 施術メニューから探す
カラー、縮毛矯正、ヘッドスパ、メンズ向けなど、自社商材につながるメニューを確認します。見るのは、店舗の公式サイトなどで公開されている情報です。
例えば、カラー関連の商品を扱うなら、単に「美容室」という分類で集めるより、どのようなカラーメニューを案内しているか確認すると、質問を具体化できます。
一方、メニュー名だけで使用中の薬剤や施術方法まで判断しないようにしましょう。商品の適合性は、相手に確認する必要があります。
3. 個人店・多店舗運営の違いから探す
一店舗ごとに相談を進めたいのか、運営会社へ複数店舗での利用を提案したいのかを決めます。
例えば、店販商品の説明は店舗で聞いてもらえても、取引条件は本部で相談するという場合を想定できます。店舗名と運営会社名を分けて記録し、公式サイトの会社情報や店舗一覧を確認しましょう。
店名が違っていても同じ運営会社の場合があり、同じブランド名でも運営法人が同一とは限りません。看板の名前だけでまとめないことがポイントです。
4. スタッフ募集の情報から探す
求人情報から、採用活動を行っているサロンを探す方法です。
採用・教育支援を扱うなら、募集している職種や仕事内容を確認します。
例えば、アシスタントの募集を見つけた場合、自社の教育サービスが対応する内容かを照らし合わせられます。
ただし、求人があるだけで、人手不足や教育上の課題があるとは断定できません。 募集の背景や支援を検討できるかは、連絡後に確認します。
5. 新店舗・改装のお知らせから探す
店舗や運営会社が公開した、新規出店・移転・改装などのお知らせを確認します。
機器や予約システムを扱う場合も、公開時点で選定が終わっている可能性があります。「開業情報を見つけたから、これから機材を選ぶはず」とは考えないようにしましょう。
掲載日と開業予定日を分けて残し、現在相談できることがあるかを聞きます。開業直後なら、準備段階の提案ではなく、運用を始めて確認したい点があるかを尋ねるなど、用件を合わせます。
候補を集める作業と、詳しく調べる作業を分ける
地域の美容室を検索し、店名と住所を転記する。公式サイトを開いてメニューを確認し、別のサイトで運営会社を探す。
これを最初から全店舗に行うと、調べ物だけで時間が過ぎてしまいます。サンプルは準備できているのに、渡す相手がまだ決まらない。これでは少しもったいないですね。

作業は、次の順番に分けます。
- 対象地域と提案内容を決める
- 店舗候補を集める
- 重複や対象外の店舗を整理する
- メニュー・運営会社・相談先を確認する
- 優先する店舗から連絡する
候補収集の選択肢の一つが、Listoru(リストル)です。
営業リスト作成ツール「Listoru(リストル)」|300以上のサイトに対応・無料版あり(3,000件)Listoru(リストル)は、300以上のWebサイトから企業・店舗の公開情報を集める、Web収集型の営業リスト作成ツールlistoru.com
美容室向けLPでは、グーグルマップ、EPARKリラク&エステ、しゅふJOB、PR TIMESが収集先として紹介されています。公開情報を集め、CSVで出力できます。条件や取得項目は収集先ごとに異なります。
転記の手間を減らし、商品説明や使用感を確認する機会づくりへ時間を回す使い方です。
商材に合わせた3つのリスト活用例
以下は、収集した候補に、自社で確認した情報を加える活用例です。
1. 美容商材の営業:地域の美容室とメニューを照合する
グーグルマップを起点に、訪問・納品できる地域の美容室を候補として集めます。取得後は公式サイトなどで施術メニューを確認し、商品の使い方を相談できそうな店舗を整理します。
サンプルを案内するなら、誰が使用を確認するのか、取引の相談は店舗で受け付けているかも聞いておきましょう。

美容・リラク領域まで対象を広げる場合は、EPARKリラク&エステの掲載情報も候補になります。ただし、ヘアサロンと同じ業態として扱わず、提供サービスを確認します。
2. 採用・教育支援:募集職種に合わせて案内を分ける
しゅふJOBから求人を出しているサロンの候補を探し、募集企業と実際の店舗の関係を確認します。
スタイリスト向けの支援なのか、アシスタントの育成なのかなど、自社サービスが対応する内容と照合します。
「スタッフ募集中なので、お困りですよね」ではなく、募集内容を見たことと、どの支援について相談したいのかを伝えます。
3. 機器・店舗運営サービス:出店情報から窓口を確認する
PR TIMESで新ブランドや新店舗を発表したサロンの情報を、営業候補の発見に使います。
取得後は発表内容や公式サイトを確認し、対象店舗と運営会社を整理します。
例えば、機器や予約システムの案内なら、選定が済んでいるか、説明を受け付ける窓口があるかを確認します。出店情報だけで、購入予定があるとは判断しません。
重複整理では、店名だけで消さない
美容室リストでは、英字・カタカナの表記違いや、支店名の有無にも注意します。
同じ店舗が違う表記で載っている場合もあれば、似た名前の別店舗という場合もあります。
次の情報を照らし合わせて整理しましょう。
- 店舗名と支店名
- 住所、建物名、階数
- 電話番号
- 公式URL
- 運営会社

同じ運営会社でも、別の店舗なら記録を残します。そのうえで、法人単位でもまとめられる形にしておきます。
店舗数やスタッフ数が分からないときは、店内写真から推測して埋めず、「未確認」にします。掲載情報の確認日も残しておくと、後から見直しやすくなります。
オーナーが施術中なら、次の連絡方法を確認する
オーナーへ直接話せないときも、説明を長く伝言してもらう必要はありません。
例えば、次のように用件を短く伝えます。
「ヘッドスパで使用する商品のご案内です。営業のご案内は受け付けていらっしゃいますか。可能でしたら、ご都合のよい連絡方法を教えていただけますでしょうか。」

話を聞いてもらえる場合は、次の情報を記録します。
- 誰に相談すればよいか
- 資料やサンプルの案内は可能か
- 連絡しやすい方法・時間
- 次に何を確認するか
定休日なら話せる、営業時間の合間なら空いている、と決めつけないことも配慮の一つです。予約専用の窓口は案内に従い、営業に使える前提にしないようにしましょう📞
また、すでに取引先があると聞いた場合も、無理に切り替えを迫らず、新しい商品の案内を受け付けるかを確認します。不要と伝えられたら、その結果を残します。
リストからは分からないこともある
美容室の所在地やメニューが分かっても、次の内容まで確認できたわけではありません。
- 現在使っている薬剤・機器・システム
- 取引先を変更する意向
- 採用や集客の課題
- 商品を選定する担当者
- 予算や購入予定
リストルも、店舗の課題やニーズを判定するものではなく、全掲載店舗の取得や営業成果を保証するものではありません。店舗数・スタッフ数は、収集元に掲載がある場合に限られます。

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美容室リスト作成でよくある質問

Q1: 美容室とエステ・リラクサロンは、同じリストにまとめてよいですか?
管理上まとめる場合も、業態を分けて記録しましょう。
施術内容や商品を使う場面が異なるため、自社商材の対象かどうかを個別に確認します。
Q2: オーナーの名前や直通連絡先も分かりますか?
今回紹介した収集方法で、必ず取得できるとは限りません。
公開されている連絡先から、営業の案内を受け付けているかと、相談窓口を確認してください。
Q3: スタッフ募集中なら、採用に困っていると考えてよいですか?
求人情報だけでは判断できません。増員や新店の準備など、募集の背景は確認が必要です。掲載内容は、支援について相談するきっかけとして使いましょう。
Q4: 同じブランドの美容室は、一つにまとめるべきですか?
店舗ごとの記録を残し、運営会社が確認できたものを法人単位でも整理する方法がおすすめです。
同じブランド名でも、運営法人や相談窓口が同一とは限らないためです。
まずは、提案したい商品と地域を一つ決める

「訪問できる地域で、ヘッドスパのメニューがある美容室」のように、商品を使う場面から候補を絞ってみてください。
店舗を集め、メニューと運営会社を確認し、案内の可否を聞く。この順番で進めれば、名前の一覧を、次の行動が分かる営業リストへ整えられます。
まずは、自社商材に合う美容室を探せるか、確かめてみましょう。
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