はじめに:営業が“数字”を避けては通れない時代に
「数字なんて、営業の現場にはそぐわないよ」
「最後はやっぱり人間力でしょ?」
そんな声、いまだに営業現場ではよく耳にします。かく言う私も、かつては“感覚派”ど真ん中。アポもクロージングも、肌感覚とノリで押し切っていたタイプです(笑)。
でも最近、本当に実感するんです。
数字の力って、すごい。
- どの時間帯にアポが取りやすいのか
- どんな属性の顧客が成約しやすいのか
- 自分の得意なパターン・苦手な流れは何なのか
こういった「なんとなくこうだと思ってたこと」が、数字を見ればハッキリするんですよね。
すると、成功パターンを再現できるようになる。失敗も防げるようになる。
なにより、自信がつく。そして、無駄な焦りが減る。
データドリブンセールス——つまり「数字を根拠にした営業」は、決して難しい話ではありません。
ExcelやSFAを駆使することが目的ではなく、「ちゃんと見て、ちゃんと振り返って、ちゃんと次に活かす」その習慣こそが肝なんです。
この記事では、営業現場で“データ”とどう向き合えばいいのか?
初めての方でもイメージしやすいように、わかりやすく、ユーモアも交えて解説していきます。
目次
- はじめに:営業が“数字”を避けては通れない時代に
- データドリブンとは?営業現場での意味と価値をやさしく解説
- 何から始める?営業で使える「見える化データ」5選
- 感覚派営業が陥るワナと、数字で成果を出すチームの違い
- まとめ:「数字に強い営業」は自信と信頼を積み上げていく
1. データドリブンとは?営業現場での意味と価値をやさしく解説
「データドリブンって、なんか横文字で難しそう…」
そう思ったあなた、安心してください。営業における“データドリブン”は、意外とシンプルなんです。
データドリブン=「なんとなく」を卒業する考え方
まず、「データドリブン(Data-Driven)」とは、直訳すると「データに基づいて動く」という意味。
営業で言えば、「感覚や経験だけでなく、数字に基づいて意思決定をする」というスタンスです。

たとえば…
- 「今月の訪問件数、先月より減ってるな」
- 「アポ率が20%を切ると、受注数がガクッと落ちる」
- 「成約した案件の8割は“商品A”から入ってる」
こうした“客観的な情報”を元に、アプローチの仕方を調整したり、改善策を考えたりする。それがデータドリブン営業です。
なぜ今、営業に「データ」が必要なのか?
かつての営業は、「腕一本・根性一本」が主流でした。
でも、今はそうはいきません。なぜなら…
- お客様の情報収集力が高くなった(ネットで商品比較は当たり前)
- 競合が多く、差別化が難しくなった
- 時間も人員も限られている中で、効率的に成果を出す必要がある
つまり、“打てる手を確実に成果に変える”戦略が求められているわけです。
そのとき、「データ=地図やコンパス」のような役割を果たしてくれるんですね。
「数字の話って苦手…」という人ほど向いている!?
データドリブンというと、「理系向き」「分析得意な人向け」と思いがちですが、実は逆。
- 感覚で動くタイプこそ、数字で確認するクセをつけると伸びやすい
- 自分の営業スタイルを客観的に見直すきっかけになる
- 成果が数字で“見える化”されると、やる気も維持しやすい
営業って、数字が全てじゃないけれど、数字は「自分の強み・改善点を可視化するレンズ」になるんです。
2. 何から始める?営業で使える「見える化データ」5選
「データって言っても、何を見ればいいの?」
そんな疑問をお持ちの方へ。
ここでは、営業現場でまずチェックすべき「基本の見える化データ」を5つに厳選してご紹介します。
① 訪問・接触件数(量の把握)
いわゆる「行動量」を可視化するデータです。
何件回ったか?何人と話したか?何回電話をかけたか?などが該当します。
この数字を見ることで、
- 「今月、動きが足りているのか?」
- 「行動が成果にどう結びついているか?」
が一目瞭然になります。
忙しいと“動いているつもり”になりがちなので、まずは行動量の見える化が基本中の基本です。
② アポ率・成約率(成果の転換率)
100件訪問して何件アポが取れたか?
10件アポを取って、何件が受注につながったか?
この“歩留まり”を見ておくと、
「どのフェーズに課題があるのか?」が分かります。
アポ率が低ければ、初回接触や興味づけに問題あり。
成約率が低ければ、提案やクロージングの工夫が必要かもしれません。
数字は、課題の場所をピンポイントで教えてくれる名コーチです。

③ 商品別・顧客層別の成約傾向(勝ちパターンの把握)
- 「商品Aは、50代男性によく売れる」
- 「Bプランは、法人向けの方が刺さる」
など、商品とターゲットの組み合わせを数字で見ると、
“勝ちやすい組み合わせ”が浮かび上がってきます。
営業は「全部を狙う」より、「当たりやすいところを集中して攻める」方が成果が出やすいもの。
こうしたデータは、戦略の立て方を変えてくれます。
④ 時間帯・曜日別の反応率(効率の最適化)
「午前10時〜11時はアポ率が高い」
「金曜夕方は訪問しても空振りが多い」など、
時間・曜日ごとの成果データも、意外に侮れません。
「なんとなく体感では分かってたけど、こうして数字で見ると納得…!」という発見があるかもしれません。
⑤ 自分の営業プロセスの“持ち時間”
1日をどう使っているか、ざっくりでも構いません。
- 移動に何時間
- 電話・メールに何時間
- 提案・面談に何時間
といった「時間配分」を見るだけでも、
「もっとアポに使える時間を捻出できるかも?」という気づきにつながります。
これらのデータは、Excelでも手帳でも、SFAでもOK。
まずは“記録する習慣”を始めることが、データドリブンの第一歩です!
3. 感覚派営業が陥るワナと、数字で成果を出すチームの違い
「数字は苦手だけど、現場の感覚には自信がある」
これは長年やっている営業パーソンほど、よくある思い込みです。
もちろん、経験や勘が生きる場面はたくさんあります。
でも、“それだけ”に頼るのは、時代にそぐわなくなってきているのも事実なんです。
❌ よくある「感覚頼り営業」の落とし穴
- 「なんとなく手応えあった」で終わる
- フォローすべき案件を感覚で優先順位づけ
- 毎月の数字が波打つのは“景気のせい”にしがち
これ、昔の私そのものでした(笑)。
でも、感覚って意外とあいまいで、同じ状況でも日によって判断が変わるんですよね。
✅ 数字に強い営業チームがやっていること
数字を使うチームは、こんな特徴があります:
- 毎週、KPI(アポ率・成約率など)を見て振り返る
- 成果が出た要因を“言語化”し、チームで共有
- 感覚と数字を“すり合わせて”次の行動を決める
たとえば、「今週はアポ率が下がった」となったら、
「どんな客層が相手だった?」「トークは変えた?」といった掘り下げが始まります。
こうした小さなPDCAが回るかどうかで、長期的な成果に大きな差が出るんです。

データは「自分の型」をつくるヒントになる
一人ひとり、営業のスタイルは違っていてOK。
でも、数字を見れば「自分の強み」「再現できる成功パターン」がわかってきます。
感覚でなんとなくやっていたことが、
数字によって“自分だけの戦い方”として確立されるんです。
これは、営業としてものすごく心強い武器になります。
まとめ:「数字に強い営業」は自信と信頼を積み上げていく
営業=人対人の仕事。これは今も昔も変わりません。
でもだからこそ、“数字を味方につける”という考え方が、ますます大切になっています。
📌 数字は「振り返るための地図」であり、「自分を説得する根拠」
- 自分の行動を“見える化”することで、どこが良くて、どこに課題があるのかがハッキリする
- 成果が出ていない時でも、改善のヒントが数字の中に眠っている
- 成果が出ている時こそ、数字が“再現性”を高めてくれる
営業で大切なのは、「次も同じように成果を出せる状態」をつくること。
それを実現するには、やっぱり数字の助けが必要です。
📌 チームで取り組めば、営業文化が変わる
個人だけでなく、チーム全体で数字を見る習慣をつけると、組織はもっと強くなります。
- 「Aさんのアポ率が上がってきた理由は?」
- 「この商品、今月はこの層に強いみたい」
- 「今週のチームアポ数が目標に届かなそうだけど、どこにテコ入れする?」
そんな“共通言語”として数字を使えるようになると、
経験の浅い人もベテランの背中を数値で学べるようになる。
属人的ではない、“仕組みで勝つ営業”が実現できます。

📌 データに強くなることは、信頼を得る近道でもある
- 「この提案は、こういうデータに基づいています」
- 「この数値を見ると、今月は○○層を攻めた方が良さそうです」
そんな話ができる営業パーソンは、お客様にも、上司にも、一目置かれる存在になります。
つまり、“数字に強い営業”は、成果と信頼を同時に積み上げる人なんです。
「数字が苦手」だった私も、少しずつ“記録して見る”を繰り返すうちに、
気づけば「数字が味方」になっていました。
今日から1項目、何かを記録してみる。
その一歩から、あなたの営業スタイルが大きく変わっていくかもしれません。
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