はじめに
朝、求人媒体を開き、担当エリアの募集企業を探す。会社名と募集職種を確認し、企業サイトで連絡先を調べ、営業リストへ入力する。
別の媒体でも同じ企業を見つけたので掲載状況を追記。ようやく電話をすると、「募集は終わっています」「今の方法で足りています」と言われる。
求人情報を調べる時間は使ったのに、提案の話まで進まない。そんな場面はありませんか?
求人広告や採用支援の営業では、求人を出している事実と、企業が困っていることを分けて考える必要があります。
掲載情報は、営業先を探す入口です。応募状況や選考の負担、外部サービスを使う意向までは、掲載だけでは分かりません。
この記事では、求人企業探しで避けたい思い込みと、候補を見つける5つの切り口を紹介します。企業探しを効率化し、その先のヒアリングに時間を使う方法を考えていきましょう。
「求人を出しているから提案できる」で止まっていませんか?

求人掲載を見つけた後、すぐに媒体の料金や掲載プランを案内していませんか?
企業が確認したいことは、広告料金だけとは限りません。
- 応募が少ないので、届ける相手を見直したい
- 応募はあるが、求める経験と合わない
- 面接調整や応募者対応の時間を確保したい
- 次の募集に向けて、求人内容を整理したい
これらは、提案する前に聞いて確かめることです。
ところが、媒体巡回や会社情報の転記に時間を使いすぎると、企業ごとの準備が「求人を出していた」という一点だけになってしまいます。
候補を集める作業と、提案の理由を作る作業を分ける。
まずは、この流れを整えましょう📋
求人企業探しで避けたい5つの思い込み
1.無料媒体に載っているから、有料広告が必要
無料媒体の掲載は、募集方法を確認する入口になります。
ただし、それだけで応募が足りない、有料媒体を使っていないとは判断できません。
公式採用ページや確認できる他媒体の情報も見たうえで、現在の募集方法と応募状況を聞きましょう。
2.長く掲載しているから、採用に失敗している
求人が続いている理由は、増員、通年採用、募集内容の更新なども考えられます。
「まだ採用できていないようですね」と決めつけず、現在も同じ職種を募集しているかを確認してください。
3.他媒体を使っているから、切り替えればよい
掲載企業が、その媒体の結果に不満を持っているとは限りません。
媒体変更を先に勧めるより、今の方法で何を評価しているか、補いたい点があるかを聞く方が、話を具体化できます。
4.募集職種が多いから、採用代行が必要
複数職種を募集していても、社内で対応できている場合があります。
求人広告の追加が必要なのか、応募対応や面接調整の支援が必要なのかは別の話です。募集件数と業務負担を分けて確認しましょう。
5.新卒媒体に掲載しているから、追加予算がある
新卒採用の掲載情報は、採用活動を知る材料です。ただし、追加サービスの予算や発注意向までは分かりません。
中途採用との並行状況、今後の予定、相談できる担当者を確認する入口として使いましょう。

営業先を探す5つの切り口
思い込みを避けたうえで、自社が支援できる企業を探します。
1.ハローワークなどの掲載企業
担当エリアの求人掲載企業を探し、募集職種や雇用形態を確認します。
無料媒体で見つけた場合も、「無料媒体しか使っていない」と断定しないことがポイントです。
2.自社が得意な職種の募集企業
製造、営業、事務など、自社に提案経験がある職種から探します。
扱う媒体や原稿制作の強みと接点がある企業なら、初回に確認する内容も整理しやすくなります。
3.募集を継続・再開している企業
確認日と掲載元を残し、以前の募集と比べます。
現在の募集目的や採用予定を聞き、継続募集なのか、新たな募集なのかを確認しましょう。
4.複数職種・複数拠点の募集企業
職種と勤務地を整理し、採用窓口が本社なのか、拠点ごとなのかを確認します。
広告掲載の提案だけでなく、募集情報の整理や応募対応の支援について話を聞く入口になります。
5.新卒と中途を並行する企業
新卒媒体と中途媒体の掲載情報を確認し、同じ法人かを照合します。
担当者や募集時期が異なる場合もあるため、一つの窓口ですべて判断できると考えず、採用体制を聞きましょう。
求人企業の収集を効率化する選択肢
ここまでの候補探しは、手作業でも進められます。
ただ、複数媒体を継続して確認するなら、検索・転記を効率化する方法もあります。その選択肢の一つが、リストルです。

求人広告向けの収集元には、ハローワークインターネットサービス、Indeed、ジモティー求人(正社員)などがあります。
採用支援向けには、マイナビ転職、DODA、マイナビ2028などが紹介されています。
公開情報を収集し、CSVで出力できるため、取得後に候補を整理する流れを作れます。指定できる職種や地域、取得項目は収集元によって異なります。
転記の手間を減らし、募集内容の確認や初回連絡の準備へ時間を回す使い方です。媒体横断の重複確認や、採用課題の判断は自社で行います。
リストルを使った3つの営業準備
1.地域の募集企業へ、広告提案の準備をする
ハローワークインターネットサービスなどから掲載企業を収集し、担当エリアと得意職種に合う候補を整理します。
求人内容と公式採用ページを確認し、応募状況や現在の募集方法を聞くためのメモを作ります。
その後、状況に応じて媒体追加や原稿改善を検討します。
2.掲載中の募集を確認し、再提案先を整理する
Indeedなどの掲載企業を収集し、過去の接触履歴と照合します。
以前の提案結果や再連絡の予定も確認し、現在の募集について聞く候補を選びます。求人が掲載されているからといって、過去の断りを無視して連絡しないようにしましょう。
3.中途・新卒の掲載企業から採用支援の候補を探す
マイナビ転職やマイナビ2028などの掲載情報を収集し、法人単位で確認します。
複数の募集がある企業には、募集の分担や応募対応の進め方を聞く準備をします。
自社が対応できる場合に限り、応募対応、面接調整、採用広報などの支援を検討しましょう。
初回連絡では、掲載状況から採用の進み方を聞く
候補を集めたら、企業ごとに次の情報を整理します📝
- 募集職種と勤務地
- 掲載元と確認日
- 掲載企業と実際の採用企業
- 既存取引・過去の接触状況
- 初回に確認したいこと
最初から「応募が集まっていませんよね」と話す必要はありません。
例えば、次のように確認できます。
営業職の募集を拝見しました。現在も同じ条件で募集されていますか。今後の募集について、媒体選びや求人内容を見直すご予定があれば、お話を伺えればと思いご連絡しました。
話が進んだら、次の点を聞きましょう。
- いつまでに、どの職種を採用したいか
- 応募数と応募者の条件は合っているか
- 面接まで進む状況はどうか
- 応募対応や日程調整をどう分担しているか
- 現在の方法で続けたい点、変えたい点は何か
広告提案と採用支援は、聞いた内容に合わせて分ける

応募を増やしたい場合は、媒体や原稿の検討が入口になります。
一方、応募後の連絡や面接調整に支援を求めているなら、広告追加だけでは相談内容と合いません。
自社が提供できる範囲を明確にし、相手が困っている工程に合わせて提案しましょう。求人を見つけた勢いで、いきなり掲載枠の説明へ走らなくても大丈夫です。
利用前に知っておきたい注意点
リストルが収集するのは、Webサイトに公開されている情報です。
次のことは、自動では分かりません。
- 応募数や採用の進み方
- 他媒体を含めたすべての募集方法
- 採用担当者の業務負担
- 追加予算や外部支援の利用意向
また、取得結果に企業が見当たらなくても、その企業が採用していないとは判断できません。すべての掲載企業・項目を取得できるわけではないためです。
無料お試しは約40サイト・最大3,000件・CSV出力に対応し、クレジットカード不要、自動課金なしと案内されています。有料版は300以上の収集サイトに対応します。
希望する媒体を無料で試せるかは、利用前に確認してください。企業データベースは本体とは別料金の有料オプションです。
候補収集だけで、広告受注や採用支援の契約まで自動で任せる使い方には向いていません。
❓よくある質問

Q1.無料媒体の掲載企業は、有料広告の営業先になりますか?
募集状況を確認する候補にはなります。
ただし、無料媒体だけで採用できている場合も、別の方法を併用している場合も考えられます。現在の結果と今後の予定を聞いてから提案を検討しましょう。
Q2.他社の求人媒体に掲載している企業も探せますか?
リストルが対応している求人サイトに公開された企業情報は収集対象になります。
取得できる範囲はサイトによって異なります。掲載情報を確認し、自社の提案と接点があるかを判断してください。
Q3.複数職種を募集する企業には、採用代行を提案すべきですか?
募集職種数だけでは判断できません。
応募対応や面接調整の分担、外部へ任せたい業務があるかを確認しましょう。広告提案と業務支援を分けて考える必要があります。
Q4.求人掲載が終わった企業への再提案はどう進めますか?
掲載終了だけでは、採用終了かどうか分かりません。
過去に合意した連絡時期や接触履歴を確認し、現在の募集状況と次回の予定を聞きましょう。終了した求人の条件をそのまま使わないようにしてください。
次の新規開拓は、確認したいことを一つ決めて始める
求人広告営業では、掲載企業を集めた後に、何を聞くかまで準備しておくと話を進めやすくなります。
次の営業準備では、次の順番で進めてみてください。
- 得意な職種と担当エリアを決める
- 対応する媒体から候補企業を集める
- 重複・既存取引・接触履歴を確認する
- 現在の募集と採用の進み方を聞く
- 広告提案か業務支援かを検討する

媒体巡回や転記に時間を使いすぎているなら、その工程を見直してみましょう。
まずは一つの職種とエリアで、自社の提案に合う候補を取得できるか確認してください。浮いた時間は、企業の話を聞き、提案内容を考えるために使えます。
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