
はじめに
9月になりました。
カレンダーだけを見ると、今年も残り4か月。
「まだ4か月もある。」
そう思う人も多いでしょう。私もそう思います。
でも、毎年なぜだか・・・
9月は「まだ余裕」。
10月は「ちょっと忙しくなってきた」。
11月は「年内にやらないと」。
そして12月。
「今年、早くない?」
毎年ほぼ同じことを言っています(笑)
仕事でも、この現象はよく起こります。
- ホームページを直したい。
- 営業資料を新しくしたい。
- 業務を効率化したい。
- 新しい集客方法を試したい。
- AIもちゃんと使ってみたい。
「そのうちやろう」と思っていたことが、気づけば年末まで残っている。
問題は、やる気がないことではありません。
期限がないことです。
だから私は、9月は意外と重要な月だと思っています。
年末までまだ時間がある。
でも、のんびりしているとあっという間に時間がなくなる。
今日は、「そのうちやろう」を「今からやろう」に変える、9月からの仕事の進め方について考えてみます。
第1章:「そのうち」は、なぜ永遠にやってこないのか

仕事には、大きく分けると2種類あります。
今日やらないと困る仕事。
そして、今日やらなくても困らない仕事です。
- メールへの返信
- 今日の商談
- 納期の迫った資料
こうした仕事には期限があるので、放っておいても優先順位が上がります。
問題は、もう一方です。
- 業務改善
- 営業資料の見直し
- Webサイトの改善
- 新商品の企画
- 社員教育
こうした仕事は、今日やらなくても会社は動きます。
だから、つい後回しになります。
そして明日になると、また新しい「今日やらなければならない仕事」がやってきます。
こうして、
「時間ができたらやろう。」と思っていた仕事は、いつまで経っても始まりません。
私も何度も経験があります。
「来週ちょっと余裕ができそうだから、そのときやろう。」
翌週。なぜか予定表がビッシリ。
あの余裕、どこへ行ったんでしょう(笑)
つまり、「そのうちやろう」の問題は意志の弱さではありません。
日常業務は、放っておくと未来のための仕事を押し出してしまう。
これが先送りの正体です。だからこそ、未来のための仕事には、自分たちで期限を作る必要があります。
第2章:9月に決めたい「年内に変える3つのこと」

では、何から始めればいいのでしょうか。
おすすめは、年内に改善したいことをたくさん並べるのではなく、3つ程度に絞ることです。10個も20個も書くと、それだけで仕事をした気分になります。
ToDoリストを美しく作って満足する。
これも、なかなか危険です(笑)
去年作ったリストを見返して、ひとつも実行できていない時の情けなさといったら・・・。
例えば、次の3つの視点で考えてみます。
・売上につながること・・・営業や集客を一つ改善する
営業リストを見直す、休眠顧客へアプローチする、Webサイトの問い合わせ導線を改善するなど、年末から来年の売上につながるものを選びます。
・時間を生み出すこと・・・面倒な作業を一つ減らす
毎週繰り返している集計や入力作業など、自動化・テンプレート化できるものがないか探します。1回10分でも、毎週続けば大きな時間になります。
・来年につながること・・・未来への種を一つまく
新商品、新しい集客チャネル、AI活用、社員教育など、すぐに成果が出なくても来年の会社を強くする取り組みを一つ始めます。
ここで大切なのは、「年内に完成させること」だけを選ばないことです。
例えば新サービスなら、
9月に企画。
10月に試作。
11月にテスト。
12月に改善。
ここまででも十分です。
ゼロの状態で新年を迎えるのと、すでに試行錯誤が始まっている状態で迎えるのでは、大きな違いがあります。
💡9月に必要なのは、すべてを完成させることではありません。
「今年中にここまでは進める」という線を引くこと。
これだけで「そのうち」が予定へ変わります。
第3章:大きな仕事ほど「最初の一歩」を小さくする

「ホームページをリニューアルする。」
「営業を仕組み化する。」
「AIを導入する。」
こう書くと、ちょっと重いですよね。
人は大きすぎる仕事を見ると、なかなか手をつけられません。
そして、
「もう少し時間があるときにやろう。」となります。
その結果、例の「そのうち」の仲間入りです。
そこで、大きな仕事ほど最初の一歩を小さくします。
・ホームページを改善する・・・まず問題点を3つ書く
いきなり全面リニューアルを考える必要はありません。「問い合わせボタンが分かりにくい」など、気になる部分を書き出すところから始めます。
・営業を仕組み化する・・・まず一週間の営業活動を記録する
いきなりCRMを導入するより、どんな作業に時間を使っているかを知るほうが先です。現状が分からなければ、改善する場所も決められません。
・AIを活用する・・・まず一つの仕事だけ試す
「全社AI化!」と大きく構えず、議事録、メール作成、情報整理など、一つの業務で試します。小さな成功体験から広げるほうが定着しやすくなります。
・新しい集客を始める・・・まず一回発信する
SNSでもブログでも、完璧な運用計画を作ってから始める必要はありません。まず一本出して、反応を見てから改善します。
ここでのポイントは、
「完成させる」ではなく「着手する」を最初の目標にすることです。
仕事には不思議な性質があります。
始める前はものすごく面倒なのに、一度始めると案外進む。
資料作りなんて特にそうです。
ファイルを開くまでが一番長い(笑)
だから9月は、完成を目指す月というより、止まっていたものを動かす月にしてみる。
一歩動けば、10月の景色が変わります。
第4章:年末に差がつく会社は「緊急ではない仕事」を予定に入れている

ここまでの話を会社全体の視点で考えてみましょう。
強い会社とそうでない会社の差は、忙しさではありません。
どの会社も忙しいです。
差がつくのは、忙しい中でも、未来のための仕事に時間を使えるかどうか。
ここです。
目の前の仕事だけを優先していると、会社はずっと「現在」を処理し続けます。一方で、
毎週金曜日の午後は改善の時間。
月に一度は数字を振り返る。
四半期ごとに営業方法を見直す。
こうした時間を先に予定へ入れている会社は、少しずつ仕組みが変わっていきます。
・未来の仕事を予定に入れる・・・「空いたらやる」をやめる
業務改善や企画の時間も、商談と同じように予定へ入れます。時間が余ったらやる仕事にしてしまうと、ほぼ確実に後回しになります。
・担当者と期限を決める・・・「誰かがやる」をなくす
「ホームページを改善しよう」だけでは動きません。「誰が、いつまでに、どこまでやるか」を決めて初めて仕事になります。
・小さく振り返る・・・途中で方向修正する
12月にまとめて結果を見るのではなく、月単位で進捗を確認します。うまくいかなければ、まだ時間があるうちに変更できます。
・来年の準備を今年始める・・・スタート位置を前へ出す
1月になってから来年の戦略を考えるのではなく、秋から少しずつ準備します。新年を「考えるところ」からではなく、「動くところ」から始められます。
💡会社の成長は、大きな決断だけで生まれるわけではありません。緊急ではないけれど重要な仕事を、どれだけ日常の中へ組み込めるか。
その小さな違いが、半年後、一年後には大きな差になります。
9月にやった仕事が、すぐ売上になるとは限りません。
でも、9月に何も始めなければ、12月になってもゼロのままです。
未来の仕事は、予定に入れた瞬間から「今の仕事」になる。
「そのうち」をなくす一番の方法は、やる気を出すことではなく、仕組みにしてしまうことなのです。
まとめ
いかがでしたか?
9月は、年末までまだ時間があります。
だからこそ、「そのうちやろう」と思っている仕事を始めるには絶好のタイミングです。
10月、11月と進むほど、日常業務に加えて年末の仕事も増えてきます。
今年中に改善したいこと。
来年へ向けて始めたいこと。
ずっと気になっているけれど、後回しにしていること。
まずは、その中から3つだけ選んでみてください。
そして、
誰がやるのか。
いつ始めるのか。
年末までにどこまで進めるのか。
ここまで決めてしまう。

「そのうちやろう」は予定ではありません。
日付が入って初めて、仕事になります。
そして、9月に始めた小さな取り組みが、12月になったとき、
「あのとき始めておいて良かった。」に変わっているかもしれません。
未来の自分や会社を助けるのは、ものすごいアイデアとは限りません。
今日、後回しにしていた仕事を一つだけ動かすこと。
たいていの後回し案件は、「絶対やっておいたほうがいいこと」なんですよね。
年末の自分への仕送りだと思って(笑)、9月から少しずつ始めてみましょう。
「そのうち」を「今日から」に変える。
会社を変える最初の一歩は、案外それくらい小さなものなのだと思います。
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