契約率が上がる提案タイミング:顧客の購入意欲を高める営業術 byリストル【#303】

目次

  1. はじめに
  2. 第1章:「提案タイミング」は“感情の波”を読むことから始まる
  3. 第2章:信頼関係ができる前に提案しない
  4. 第3章:「検討中」をチャンスに変えるフォロー術
  5. 第4章:感情曲線で考える「提案のベストタイミング」
  6. 第5章:営業の「間(ま)」を磨こう
  7. まとめ

はじめに

「内容は良かったのに、なぜ契約に至らなかったのか?」
営業の現場では、そんな経験が一度はあるはず。

その原因の多くは──タイミングです。

どれだけ良い提案でも、相手の“気持ち”と“状況”が合っていなければ響かない。
逆に、完璧じゃない提案でも、「今ちょうど困っていた」瞬間に届けられれば、契約につながります。

今回は、顧客心理の流れに合わせて提案するための、
「タイミング営業術」を解説します。

第1章:「提案タイミング」は“感情の波”を読むことから始まる

営業における提案タイミングとは、
単に「アポの時期」ではなく、“顧客の感情の波”を読むことです。

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人が購入を決めるとき、ロジックよりも「気分」が先に動きます。
だからこそ、「この人に頼みたい」と思う瞬間を逃さないことが重要です。

ポイントは3つ。

1️⃣ タイミングは相手の“変化”にある
新年度、異動、業務変更、トラブル発生──こうした“動き”の直後は、提案が刺さりやすい。
 なぜなら「現状を変えたい」心理が生まれているからです。

2️⃣ 相手の言葉のトーンを観察する
「今ちょっと困っていて…」という発言の裏には、提案を受け入れる余地があります。
その瞬間に「では、こんな方法もあります」と切り出せる人が契約率を上げます。

3️⃣ タイミングは“売り込み”ではなく“共感”から生まれる
相手の話を聞き切ったあとに提案する──たったそれだけで、受け入れられ方が変わるのです。

第2章:信頼関係ができる前に提案しない

営業初心者ほど「早く提案したい」と思いがちですが、
信頼ができていないうちの提案は、ノイズにしか聞こえません。

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顧客が本音を話してくれるのは、
「この人なら自分の事情をわかってくれそう」と思った瞬間から。

したがって、提案のタイミングは“初回訪問の終盤”よりも、
“2回目以降、相手が悩みを共有してきたタイミング”が理想的です。

営業の成功率は、提案内容ではなく、提案の「前の時間」で決まる。
「共感→信頼→提案」という流れを崩さないことが、結果的に最短ルートになるのです。

第3章:「検討中」をチャンスに変えるフォロー術

「検討します」と言われてからが、営業の本番。
ここで多くの人が「もう脈なし」と思って引いてしまいますが、
実はフォローのタイミング次第で、契約率は倍以上変わります。

効果的なタイミングは次の3段階です👇

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  • 1〜2日後
    提案内容を覚えているうちに、軽く「補足情報」を送る。
    → 「さっそくご検討いただきありがとうございます。1点だけ補足です」など、圧をかけずにリマインド。
  • 1週間後
    決断に迷っている頃。参考事例やお客様の声を送る。
    → 「似たケースで導入された企業様の事例がありまして…」
  • 1か月後
    “提案の記憶”が薄れてきたタイミングで、「最近いかがですか?」の軽い再接触。
    → 「以前の件、その後状況に変化がありましたら教えてください」

「しつこい」ではなく「気にかけてくれている」と感じてもらうリズムが理想。
間をあけすぎず、でも詰めすぎない。
この“間合いの取り方”こそ、提案タイミングの極意です。

第4章:感情曲線で考える「提案のベストタイミング」

顧客の感情は、時間とともに波のように変化します。
興味→検討→不安→納得→決断──という流れです。

つまり、「興味を持った瞬間」から「不安を乗り越える瞬間」までを、
どれだけスムーズにつなげられるかが勝負。

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💡提案のベストタイミングは、
“顧客の不安が生まれる直前”です。

たとえば、

  • 導入コストを気にし始めたタイミング
  • 社内で上司に相談する前の段階
  • 他社比較をしている途中

この“揺れ”のタイミングで、
「それならこういう進め方もありますよ」と一言添えることで、安心と信頼を与えられます。

提案とは、説得ではなく“背中をそっと押すこと”
それを意識できる営業は、無理なく契約率を伸ばしていきます。

第5章:営業の「間(ま)」を磨こう

優れた営業ほど、「話す力」よりも「待つ力」に長けています。
提案のタイミングも、言い換えれば“待つ技術”です。

  • 相手の反応を観察する
  • 一拍おいてから提案する
  • メールを送る時間帯を工夫する

たとえば、朝よりも夕方、週の前半よりも金曜の午後のほうが、
「ゆっくり考える時間」がある顧客も多い。
時間帯ひとつでも、結果が変わることがあります。

つまり、タイミングとは「運」ではなく「観察力」。
相手の表情・言葉・リズムを読む力が、営業の成功を支えているのです。

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まとめ

いかがでしたか?
契約率を上げる鍵は、商品でも価格でもなく、提案の“間”と“タイミング”です。

営業は、押すことよりも、引くことのほうが難しい。
だからこそ、“タイミングを見極める営業”は、静かに勝ち続けるのです。


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