はじめに
「昔のように電話をかけまくっても、誰も出ない」
「飛び込み営業しても、名刺交換すらできない…」
そんな“新規開拓の壁”を感じている営業パーソンの方、多いのではないでしょうか?
かく言う私も、以前は「根性と回数でなんとかなる」と信じて動き続けていました。
けれど、世の中は想像以上に早く変わっていました。
コロナを経て働き方が大きくシフトし、
AIやデジタルツールが当たり前になった今――
営業の「当たり前」も大きく塗り替わってきているのです。
特に“新規開拓”の現場は、待ったなしの進化が求められています。
いま求められるのは、「ツールを使いこなす知識」と「信頼を築く戦略」の両立。
この記事では、私自身の現場経験も踏まえながら、
2025年以降も通用する“成果の出る新規開拓のトレンド”を5つに厳選してお届けします。
読み終わる頃には、「明日からの動き方」が少しクリアになっているはずです。
それでは早速、最新トレンドをひとつずつ見ていきましょう!
目次
はじめに
第1章:AI×営業支援ツールで“見込み客”を見逃さない
第2章:インサイドセールスの再評価—非対面で成果を出す
第3章:ソーシャルセールス—SNSで“自然な接点”を作る
第4章:カスタマージャーニーを可視化し、次の一手を設計する
第5章:“人的信頼”を活かす紹介・パートナー営業の強化
まとめ
第1章:AI×営業支援ツールで“見込み客”を見逃さない
「最近このリード、やたらWebサイト見てるのに、誰もアプローチしてなかった…」
こんな“もったいない機会損失”、あなたのチームでも起きていませんか?
2025年の営業トレンドにおいて、最も注目されているのがAIの活用。
特に、営業支援ツール(SFAやCRM)と組み合わせることで、見込み顧客の行動を“見える化”し、タイミングを逃さずアプローチできる仕組みが広がっています。

✅ 例えば、こんな活用法があります:
- Webサイトの閲覧ログから「導入意欲の高いリード」をAIがスコアリング
- 過去の受注データをもとに「似た特徴を持つ企業」をリストアップ
- メールの開封・クリック率から“反応が熱い”相手に営業を促すアラート
私の現場でも、あるツールを導入してから明らかに「今、動いてるリード」が把握しやすくなりました。
営業チームも「このリスト、すぐ電話していいやつですか?」と即行動できるようになり、
それまで1ヶ月かかっていた初回接触までのリードタイムが平均5日短縮できたんです。
もちろん、「ツールを入れればOK」ではありません。
大切なのは、営業がそのデータをどう使うか。
AIが教えてくれるのは「可能性の高いリード」であって、「確実に受注できる相手」ではありません。
だからこそ、“最終判断は人間の経験と直感”。
AIは“目利きの補助ツール”として活用し、判断やクロージングは営業パーソンが担う。
この役割分担が、今後ますます重要になります。
💡 実践ポイント
- AIで「営業すべき相手」を浮かび上がらせる仕組みをつくる
- 得られたデータは営業と共有し、具体的アクションに落とし込む
- 最終判断は人間の経験と信頼関係で補う
第2章:インサイドセールスの再評価—非対面で成果を出す
「オンラインだけで契約まで進むなんて、ちょっと前は考えられなかった」
そんな時代が、もう“日常”になっています。
フィールドセールス(訪問営業)一辺倒だった時代から、
今はインサイドセールス(電話・メール・Web会議などを活用した非対面営業)が主流に。
実はこの動き、単なるコスト削減ではなく、“効率と成果”を両立できる営業戦略として再評価されているのです。

✅ なぜインサイドセールスが見直されているのか?
- 商談設定までのスピードが速くなる(訪問日程の調整不要)
- より多くのリードに対して短時間でアプローチできる
- ツールと連携しやすく、行動ログが残る=データで改善可能
私の現場でも、インサイドセールスを強化したことでアポ獲得率が約1.8倍に。
しかも、現場に出ていた営業の移動時間が減ったことで、既存顧客へのフォロー精度も上がるという副産物もありました。
ただし、成功させるには以下のような工夫が欠かせません:
- 担当者は「単なるアポ取り屋」ではなく“価値ある会話”を担う存在として育成する
- マーケティングとの連携で、事前にリードの温度感や課題を共有する
- Web会議での第一印象やプレゼンスも営業スキルとして鍛える
今や「訪問できないから仕方なくオンライン」ではなく、
「非対面だからこそ成果が出せる」時代。
この転換をチームで受け入れられるかが、新規開拓の成否を分ける大きな分岐点になります。
💡 実践ポイント
- インサイドセールスは「アポ屋」ではなく“情報を深掘る営業前線”
- マーケティングとの連携で“無駄打ち”をなくす
- Zoomの背景や話し方にも“対面以上の印象管理”を意識
第3章:ソーシャルセールス—SNSで“自然な接点”を作る
「営業メールは見ないけど、SNSの投稿はチェックしてくれていた」
そんな不思議な接点が、今の新規開拓では当たり前になっています。
ここ数年、営業現場で急速に広がっているのがソーシャルセールス。
SNS、特にLinkedInやX(旧Twitter)を活用して、見込み顧客との“ナチュラルな関係づくり”を目指す手法です。

✅ ソーシャルセールスの強みとは?
- 顧客の“日常”に入り込めるため、ガードが低い
- 顔と名前が見えることで、信頼されやすい
- DM(ダイレクトメッセージ)は、営業電話よりも自然なアプローチが可能
私自身、ある見込み顧客とつながったのがLinkedInでした。
業界ニュースへのコメントがきっかけで交流が始まり、気づけば向こうから「少し話を聞かせてほしい」と連絡をもらえたんです。
このとき重要だったのが、“営業臭”を出さない発信です。
以下のようなポイントを意識することで、接点がスムーズになりました:
- 業界トレンドやノウハウの「共有」を中心に発信
- 実体験や失敗談を交え、等身大のキャラを伝える
- リードに“価値ある気づき”を提供する投稿に徹する
SNSは営業ツールではなく、“信頼づくりの場”と捉えることが肝心。
継続的な発信と、タイミングを見た丁寧なDM対応で、
“向こうから声をかけてもらえる関係”を築けるのがソーシャルセールスの真骨頂です。
💡 実践ポイント
- SNSは「売り込む場」ではなく「関係を築く場」
- 発信は“共感”と“価値”を優先し、無理にフォロワーを増やさない
- コメント・いいね・シェアなど、小さな接点を大切に積み重ねる
第4章:カスタマージャーニーを可視化し、次の一手を設計する
「このお客様、なぜ急に冷たくなったんだろう…?」
そんな経験、営業現場では日常茶飯事ですよね。
でも実は、“その理由”を可視化できる時代になっているんです。
ここで登場するのがカスタマージャーニーという考え方。
顧客が出会い→興味→比較→検討→購入というプロセスを辿る中で、
どこで立ち止まり、どこで動き出すのかを“見える化”して、次のアクションを設計する手法です。

✅ なぜカスタマージャーニーが重要なのか?
- 「今どのフェーズにいるか」で、営業の声かけ内容が変わる
- フェーズごとの“つまずき”を把握し、改善につなげられる
- 部署やチャネルをまたいだ連携(マーケ、営業、カスタマーサクセス)が強化される
私のチームでも、ある時期から「見込み客が急に動かなくなる」パターンが多発していました。
ヒアリングしてみると、“競合との違いが伝わっていない”という声がポロリ。
そこで、資料請求から商談までのジャーニーを図解し、
「比較フェーズ」に“競合優位性を伝えるコンテンツ”を追加したところ、
次月の商談化率が20%アップしたのです。
つまり、リードが今どこで悩んでいるかを見極めることが重要。
その上で「資料」「動画」「コラム」など、最適な情報を“そのタイミング”で届けられる設計が成果を左右します。
💡 実践ポイント
- 顧客の行動や反応を時系列で追えるシートやツールを活用
- “停滞ポイント”に対応するコンテンツや仕掛けを設計
- マーケ・営業・カスタマー部門でジャーニーを共有し、次の一手を議論する
第5章:“人的信頼”を活かす紹介・パートナー営業の強化
デジタルツールやSNSが主流になった今でも、
最後に決め手になるのは「誰からの紹介か」だったりします。
実際、営業で一番ありがたいのが「◯◯さんの紹介で話を聞きました」という一言。
人を介した信頼には、広告では得られない安心感があるからです。

✅ なぜ「紹介」が強いのか?
- 紹介元が担保する“信用”が最初からある
- 商談の温度が最初から高い=契約に至る確率が高い
- 顧客が“営業されている感”を持ちにくく、自然に話が進む
私の経験でも、1件の紹介から始まった顧客が、
半年後には3社のパートナーを連れてきてくれたことがありました。
その起点になったのは、日ごろの細やかな対応と定期的な近況共有だけ。
紹介を生み出すには、次のような工夫が有効です:
- 既存顧客との関係性を「売って終わり」にせず、定期接点を持つ
- 顧客の業界内ネットワークや人脈を把握しておく
- 「こんな方がいたらぜひご紹介ください」と“紹介しやすいシーン”を具体的に伝える
また、業界団体や協会、イベントでのパートナー連携も有効です。
一緒に提案したり、紹介し合う体制があるだけで、新規開拓の幅がぐっと広がるんですよね。
💡 実践ポイント
- 顧客との関係は「次の紹介につながる資産」と考える
- パートナーや代理店とは“共通ゴール”を明確にし、信頼でつながる仕組みをつくる
- 日々のフォローこそが、紹介を生む最大の“種まき”
まとめ:新規開拓は“戦術”と“信頼”の掛け算で進化する
ここまでお読みいただきありがとうございました。
2025年の新規開拓営業は、かつてのような“数撃ちゃ当たる”スタイルでは通用しません。
いま求められるのは、テクノロジーと人間的な信頼の両立。
以下、改めてご紹介した5つのトレンドを振り返ってみましょう👇
- AI×営業支援ツールの活用で、見込み顧客の“今”を逃さない
- インサイドセールスで、非対面でも深い関係性を構築
- ソーシャルセールスで、自然な接点から信頼を育てる
- カスタマージャーニーの可視化で、最適なタイミングを見極める
- 紹介・パートナー営業で、“人脈力”を営業資産に変える
どれか一つでも、今のチームでできることがあれば、ぜひ取り入れてみてください。
特にAIやSNSの活用に苦手意識がある方でも、小さな一歩からの実践で十分成果は見えてきます。

そして何より大切なのは、“数字のための営業”ではなく、
顧客とつながり、信頼を積み重ねていく営業を続けること。
2025年の新規開拓は、きっと“人らしさ”が差を生む時代です。
あなたの営業活動が、よりよい成果と出会いに満ちたものになりますように。
あなたの営業活動を応援します!
営業リスト作成にお困りではありませんか?

→ 成果を出す営業リスト3000件が無料で試せる👇
📝営業リスト収集ツール「リストル」https://www.listoru.com/
コメント