🧭 はじめに:営業に“完璧”なんて存在しない。
営業という仕事には、「これが正解!」という明確なゴールがありません。
商品も、顧客も、タイミングも、状況も、すべてが毎回違う。だからこそ、成功体験よりも「しくじり体験」から得られる学びの方が、はるかに深くて実践的だったりします。
「やっちまった…」と頭を抱える経験、あなたにもきっとあるはず。
でもそのときこそ、次に飛躍するチャンスの種が落ちているのです。
この記事では、営業パーソンが一度は経験しがちな「しくじりシーン」を4つピックアップし、
そこから得られるリアルな教訓を“解説スタイル”でお届けします。
- 「あ、これ自分にもあったかも」
- 「こう考えればよかったのか」
- 「これから気をつけよう」
そんな気づきと、明日へのヒントになることを目指して書きました。
【第1章】空気読まずにガツガツ提案!「押し売り営業」になっていた話
■ しくじりシーン:
新規開拓で初訪問。事前に商品の強みやプレゼン資料を完璧に準備していた営業パーソン。
意気揚々と商談に入り、開口一番に商品の魅力を語り始めました。
「これ、絶対に御社に合うと思います!」
「他社でも導入されて、すごく成果が出ていて…」
「だからぜひ、今週中にご決断いただければと!」
…結果、先方の反応は終始ポーカーフェイス。最後は「また必要になったらご連絡します」と言われ終了。
その後、連絡が返ってくることはありませんでした。

■ 何がダメだったのか?
ポイントは一つ。“相手の温度感を無視した提案”だったということです。
- ヒアリングをろくにせず、自分の話ばかり
- 相手の「今の困りごと」や「優先順位」に触れていない
- 購買のタイミングが全く合っていないのに、“今すぐ”を押しすぎた
これでは、まるで「玄関開けたらいきなりセールス」状態。
いくら良い商品でも、タイミングと空気を読めなければ拒否反応が出るのは当然です。
■ 教訓:
提案の前に、必ず“相手の地図”を手に入れるべし!
営業においては、「この人、ちゃんとウチのこと見てくれてるな」と思ってもらえるかどうかがすべて。
信頼は、“話すこと”より“聞くこと”から始まります。
次からは、「お話を伺ってから、必要に応じてご提案できればと思っています」
そんなスタンスから入るだけで、グッと好印象に変わるはずです。
【第2章】ヒアリング不足で大失敗!ニーズを取り違えた悲劇
■ しくじりシーン:
長く付き合いのある既存顧客から「今度、新しいサービスを考えていて…」と軽く相談された営業パーソン。
「これは提案チャンス!」と張り切り、打ち合わせもそこそこにすぐ提案書を作成。
しかし、提出した資料を見た担当者は一言。
「…あれ?これ、ウチが言ってたのと方向性違いますよね?」
結果、その商談は白紙。次の提案のチャンスすら得られず、関係がぎくしゃくしてしまいました。

■ 何がダメだったのか?
ズバリ、ヒアリング不足=ニーズの誤解が原因。
- 担当者の言葉を“部分的に”解釈してしまった
- 状況や背景を深掘りせず、「多分こうだろう」で資料を作成
- 決裁者や他部門の意見を確認せずに提案に走った
このケースは、「聞いたつもりになっていた」タイプの典型的失敗です。
■ 教訓:
ヒアリングは“耳で聞く”のではなく、“仮説を持って掘る”作業!
「どのくらい具体化している話か?」
「どの部署が関わっていて、決定権はどこにあるか?」
「実は話していない別の課題が潜んでいないか?」
これらを丁寧に聞き取ってこそ、相手が「わかってくれてる」と感じる提案になります。
提案書づくりは、“聞く力”という土台なしには成立しないのです。
【第3章】自己完結型の失敗!社内連携を怠って炎上した案件
■ しくじりシーン:
急ぎの案件で、顧客から「〇日までに納品できますか?」と相談された営業パーソン。
「いけるはず!」と即答し、そのまま受注に。
しかし実際には、社内の制作チームや物流部門と確認を取っていなかったため、
納期に間に合わず、最終的に顧客から厳しいクレームが…!
社内からも「勝手に引き受けないでくれ」と不満が噴出し、信頼も失うことに。

■ 何がダメだったのか?
この失敗の核心は、「自分ひとりで営業は完結しない」という当たり前の事実を軽視していたこと。
- 社内の業務プロセスやキャパを確認せずに判断
- チームへの共有が遅れ、周囲が“巻き込まれ事故”状態
- 顧客には「できる営業」を演じたが、社内での信用を損なった
営業が「前線の顔」だからこそ、社内との信頼関係こそが武器になるはずなのに、それを壊してしまったのです。
■ 教訓:
営業は“社内との信頼”を味方につけてナンボ!
できる営業は、「Yes」と言う前に“確認力”を持っています。
- 事前にチームに確認する
- できないことは「できません」ではなく、「こうすれば可能です」と提案する
- 進捗や背景を共有し、巻き込み方を工夫する
営業は“顧客”と“社内”の両方から信頼されてこそ、一人前。
「勝手に動かない」ことが、実は一番スマートな営業術なのです。
【第4章】アポ取り迷子!「なんとなく」で訪問して信頼を失った話
■ しくじりシーン:
「最近、あの顧客に行ってなかったな…」と、なんとなく電話をかけてアポイントを取り付けた営業パーソン。
当日、特に目的もなく世間話と近況報告だけをして帰社。
その数日後、社内に「この前の訪問って何のためだったの?」と先方から問い合わせが。
結果、「あの営業、ちょっと雑だよね」というレッテルを貼られ、次の面会が難しくなってしまった。

■ 何がダメだったのか?
これは典型的な“目的なき訪問”=営業の空振りパターンです。
- アポを取ること自体が目的になっていた
- 訪問の“着地点”が曖昧で、相手にとって意味がない時間に
- 準備不足ゆえに、会話の中で信用を落としてしまった
営業は「動いている」だけでは評価されません。
“なぜ行くのか”が明確でなければ、訪問はただの自己満足になってしまうのです。
■ 教訓:
アポ取りには“意図”を、訪問には“目的”を持て!
例え雑談がメインでも、目的は持つべき。
- 「この件を確認したい」
- 「新商品のご案内をしたい」
- 「先方の体制変更の情報を得たい」
こうした“明確な訪問理由”があるだけで、話の深みや価値が変わります。
さらに、“次に繋げる伏線”として
「次回は○○の件で改めて伺いますね」と伝えるだけでも、
「この営業、計画的に動いてるな」と感じてもらえるはずです。
✅ まとめ:営業の失敗は“財産”!学びと次の一手を持てる人が伸びる
「なんであのとき、あんな対応をしたんだろう…」
営業をしていれば、誰しもそんな“しくじりの記憶”があるはずです。
でも、その経験を“ただの反省”で終わらせるか、“成長の材料”にするかで、
あなたの営業人生は大きく変わります。
📌 本記事での学びをもう一度:
- 空気を読まない押し売り営業は、逆効果。提案はヒアリングから!
- ヒアリング不足は、信頼の喪失。仮説と確認で“本音”に近づこう!
- 社内との連携なしに、営業は成立しない。チームを巻き込む工夫を!
- アポ取りは目的が命。相手に意味のある訪問を設計しよう!
営業の仕事は、“完璧じゃないからこそ面白い”。
毎回異なるお客様、異なる状況に合わせて、自分の引き出しを増やしながら対応していく——
その過程で起きる「しくじり」こそ、あなたを磨く原石です。
自分の失敗も、他人の失敗も、惜しみなく学びに変えて、
“次はもっと良くする”という姿勢を持ち続けましょう。
その積み重ねが、いつかあなたを「信頼されるトップセールス」に育ててくれるはずです。

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