はじめに:営業って、ドラマよりドラマチック!
「営業って、人に会うのが仕事でしょ?大変そうだけど、面白そうだよね~」
――たまにそんな風に言われることがあります。
ええ、たしかに“人に会う”のが仕事です。
でもね、会う“人”がすごすぎるんです、たまに(笑)。
こちらが準備万端で訪問したのに、全然しゃべらない人。
突然、宇宙の話をし始める部長。
資料を手渡したら、なぜか犬が持って行った…なんてことも(ガチ実話です)。
営業という仕事は、ただの「商品説明」じゃありません。
毎日がリアルな“人間交差点”であり、“珍事件博覧会”でもあるのです。
今回はそんな営業の現場で出会った「珍客たち」を、ユーモアを交えながらご紹介。
思わず「あるある!」と頷く人も、
「まさか…」と二度見する人も、
どうぞ肩の力を抜いて読んでみてください。
――あなたの職場にも、きっと“彼ら”はいるはず。
第1章:最強の“無言おじさん”現る
ある日、アポを取った中堅製造業の会社へ初訪問。
担当してくれるのは、総務部の部長さんとのこと。
──約束の時間にピタリ到着。受付で案内され、応接室で待つこと3分。
「お待たせしました」
静かに入ってきたのは、やや猫背気味のスーツ姿の男性。
そう、この方が“無言おじさん”である。

こちら:「はじめまして。本日はお時間いただきありがとうございます!」
部長:「……(黙って頷く)」
こちら:「本日ご紹介させていただきたいのはですね、御社の業務効率化に役立つ――」
部長:「……(無表情でうなずく)」
こちら:「ちなみに、現在はどういった課題をお感じですか?」
部長:「……(目を細める)」
こちら:「えっと……なにか、お気づきの点とか……」
部長:「……」
もう、“黙ることが主張”みたいな空気感。
しかも、その沈黙が絶妙に長く、こっちが勝手に焦って自滅しかける(笑)。
途中で、「この方、しゃべれないんじゃ…?」とすら思いました。
でも、最後に名刺を渡すと――
「……ご苦労さま」
その一言だけ、ポツリ。
──こちらの資料は一切触れられず。
けれど、翌週になってその会社の若手社員から突然電話が。
「部長が“あれ、良かった”って言ってたんで、詳しい話聞かせてください」
……え、あれで伝わってたの⁉
営業の世界には、「言葉は少ないが心で聞く」タイプのお客様も存在します。
そして、彼らは意外とよく見て、よく考えている。
沈黙に耐える勇気も、営業スキルのひとつ――そんなことを教えてくれた“無言おじさん”でした。
第2章:すべてが謎!“宇宙語”を話す部長
次にご紹介するのは、「宇宙語を話す部長」。
某IT企業での商談のことでした。
案内された会議室には、にこやかな笑顔の中年男性。
「よろしくね~」と、ゆるめの挨拶からスタート。
ここまではよくある光景。ところが――
「うちね、デジタルインフラがね、もう“オーバーシュート気味”で、バイオフィードバック的なリスクがあってね」
ん? バイオ…? オーバー…?
何の話をしてるのか、5秒後にはもう脳が置いていかれてました。
続けざまに、
「KPIのプロアクティブ化をもっとリファレンスとして最適化しないと、マクロでクラッシュしちゃうんだよね」

※翻訳不能※
それでも営業としては食らいつかねば、と頷き続けた私。
「なるほどですね!」「確かに、その視点は重要ですね!」と、とにかく“理解してる風”を演出。
すると突然、
「君、わかってるね~!」と満面の笑み。
(バレてない……!)
結局、話の半分も理解できぬまま商談は終了。
でも後日、その部長からお褒めのメールが届きました。
「先日の打ち合わせ、こちらのニーズをよく汲み取ってくれて感謝です」
いや、正直よくわかってなかったけどな!?
営業の現場では、ときに“解読不能な宇宙語”に出くわすことがあります。
でも、真剣に向き合って、必死に理解しようとする姿勢は、なぜか伝わるもの。
理解より共感、言葉より態度。
営業って、言語の壁すら超える仕事かもしれません(笑)
第3章:資料が〇〇に変わった日
とある午後、住宅街の小さな事務所での商談。
応対してくれたのは、感じの良い社長さん。
「ごめんね、犬がいるから驚かないでね~」と事前に言われ、
「動物好きなんで大丈夫です!」と笑顔で返す私。
──しかし、それは“フラグ”だった。
商談が始まって5分後、
シュッ…と足元をすり抜ける気配。
見ると、さっきからチラついていたワンちゃんが、
こちらの資料ファイルを口にくわえて悠々と部屋の外へ。

私:「あっ、それ…!」
社長:「ああ~お気に入り見つけちゃったねぇ」
私:「取りに行きます!」
社長:「いや、やめた方がいい(笑)興奮しちゃうから」
私:「で、でも…」
社長:「もう諦めて…PDF送っといて(笑)」
その後、営業資料は見事に“かみかみアート”へと変貌。
ページの角にはヨダレのサイン付き。ある意味、世界に一つだけのサンプルに。
商談は笑いに包まれたまま終了し、社長から一言:
「うちの“営業妨害部長”がすみません(笑)」
思わず「いえ、むしろ印象に残りました」と返した私。
数日後、実際に契約も成立しました。
営業現場には、予定調和なんてありません。
ときに書類は犬にさらわれ、ときにそのハプニングが“思い出話”になる。
想定外を笑いに変える力――
それもまた、営業力のひとつです。
第4章:まさかの展開!“アポ先がまさかの実家”
これは数年前、地方エリアを担当していたときの出来事。
ある企業の代表とアポが取れ、「〇〇町のオフィスにお伺いしますね」と確認し、車で向かった私。
ナビに従って住宅街を抜けていくと、だんだんと見覚えのある風景に――。
(あれ、この道…昔よく通ったな?)
(というか…この家……ん?)
ピンポーン♪
出てきた女性を見て、私は固まりました。
「……おばちゃん!?」
そう、そこはかつて私が中学時代に遊びに通っていた友人の実家だったのです。
しかも応対してくれた“おばちゃん”が、そのまま商談相手の社長夫人。
「えぇ~~っ!あなた△△くん!? ちょっと待ってて、社長呼んでくるから!」
もう、足元グラグラです(笑)
そして登場した社長(=友人の父)は、開口一番、
「お前、営業マンやってんのか!よし、ちょっと上がれ!」
急遽“実家モード”の居間で商談スタート。

いや、これはもう“商談”というより“親戚の再会”状態(笑)
結果的に、昔話に花が咲きつつも、
しっかり商品の魅力も伝え、後日契約へ。
帰り際、「あの頃、悪ガキだったけど立派になったなあ」とポンと肩を叩かれ、
ちょっとだけ目頭が熱くなったのは内緒です。
営業という仕事は、ときに思わぬ“再会”を運んできます。
人との縁って、どこでどうつながるかわからない――それが、面白さでもあるんですよね。
まとめ:営業って、やっぱり人間ドラマだ
“珍客図鑑”と題して、営業の現場で出会った忘れられない人たちを紹介してきました。
思わず吹き出すようなエピソードもあれば、
ちょっと心温まるような出来事もあったかもしれません。
でも、こうした“ハプニング”や“想定外”の積み重ねこそ、
営業という仕事のリアルであり、魅力なのだと思います。
会うたびに「またかよ!」と心の中でツッコミを入れたくなるお客さんも、
数年後には「あの人がいたから成長できた」と思える存在になる。
そして、何より大切なのは、
「人を相手にしている」ということを忘れないこと。
数字も大事。成果も必要。
でも、笑ったり、悩んだり、怒ったり――
そんな“人間らしさ”があるからこそ、営業の仕事はおもしろいんです。
あなたの現場にも、きっと今日も“珍客”が現れるかもしれません。
そのときは、どうかニヤリとしながら「来たな」と受け止めてください。
それがきっと、明日への活力になるはずです。
あなたの営業活動を応援します!

「広告費をかけても成果ゼロ…」それ、“売る相手”を間違えてるのかもしれません。営業成果は“リスト”で9割決まります。
→ 成果を出す営業リスト3000件が無料で試せる👇
営業リスト収集ツール「リストル」https://www.listoru.com/
コメント