パーパスドリブンセールスとは?社会貢献を活かす営業手法を解説 byリストル

はじめに|営業にも“志”が必要な時代へ


昔は「売れさえすればOK」の時代。でも今は違います。お客様が見ているのは「何を売るか」よりも「なぜ、それを売るのか」。

そこで注目されているのが、パーパスドリブンセールス
簡単に言えば「社会貢献や存在意義を軸にした営業スタイル」です。

実は私も、あるお客様との会話で「御社の想いに共感しました」と言われて契約に繋がった経験があります。
この“想いが伝わる営業”を知ってから、数字よりもやりがいを感じられるようになりました。

この記事では、そのエッセンスを初心者の方でもわかるようにご紹介します。
営業の未来に希望を持てる内容にしていきますので、ぜひ最後までお付き合いください!

第1章|パーパスドリブンって何?

〜「なぜ軸」で動く営業のススメ

パーパス=“存在意義”ってどういうこと?

「パーパス」とは、英語で「目的」「意図」「存在意義」を意味します。ビジネスの世界では、「自社が社会の中でどんな存在意義を持ち、何のために事業を行っているのか」という“志”を表す言葉として使われます。

たとえば、単に「水を売る」のではなく、「安心して飲める水を、世界中に届けることで命を守る」という目的がある企業。これが“パーパス”です。

なぜ営業にもパーパスが求められるのか?

以前の営業は、「スペック」「価格」「機能性」で勝負するのが基本でした。でも今、お客様が求めているのは、
この商品は、社会の中でどう役立っているの?
この会社は、何を大切にしてるの?
といった“背景”や“想い”です。

営業パーソンが「私たちはこういう志で動いています」と語れれば、商品にストーリーが生まれ、お客様との心の距離が一気に縮まります。

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私が変わった瞬間

正直、私も最初は「社会貢献なんて、そんな甘いこと言ってて売れるわけない」と思っていました。

でもある日、医療関係のお客様との打ち合わせで、ふと「実はうちの会社、災害時にも安心して使える医療機器を目指してるんです」と伝えたところ、相手の目が変わったんです。

「それ、すごく大事ですよね。ウチの現場でも本当に必要だと感じます」と。

それだけで信頼関係が生まれ、結果的に競合より高い金額でも契約してもらえたのです。

これからの営業は「なぜ」を語れるかどうか

これからの営業は、「売る理由=なぜ」を語れるかどうかが、武器になります。

もちろん、最初から完璧な“パーパス”を語れなくても大丈夫。
大事なのは、自分なりに「この商品で、誰をどう幸せにしたいか」を考えること。

その一歩が、共感を生み、信頼を呼び、結果的に成果に繋がるんです。

第2章|営業現場でパーパス軸をどう使う?

〜具体的アクション5選

「想い」をどうやって現場で活かす?

「うちの会社は社会貢献を重視しています」——それだけじゃ伝わりません。
パーパスドリブン営業は、“言葉”と“行動”がセットになって初めて本領を発揮します。

でも安心してください。
日々の営業の中で、ちょっとした意識の変化だけで、伝わり方は大きく変わるんです。

ここでは、すぐに取り入れられるアクションを5つ紹介します。


アクション①:提案書に「パーパス」を一文入れる

提案書の冒頭やまとめに、「なぜこの商品をすすめたいのか」「どんな社会課題を解決できるのか」といった一文を加えるだけで、ぐっと説得力が増します。

例)

「弊社は、高齢化社会の課題解決に向けて、より使いやすい製品開発を進めております。」

これは、実際に私が使ってみて「評価が変わった」と感じた小さな工夫です。


アクション②:商談中に“社会的意義”を語る

価格や仕様の話だけでなく、「この商品があることで、どんな人がどんなふうに助かるか」まで伝えてみてください。

例)

「この機器、被災地の避難所でも活用されてまして。実は私も現地に行ったことがあって…」

ストーリーや背景があると、お客様の反応も変わります。


アクション③:社内ミーティングでも語ってみる

営業会議で、「この提案の背景には、こういう想いがあります」と言ってみると、意外と仲間から共感されたり、上司が新しい視点をくれたりします。

一度、冗談半分で「社会貢献系の営業担当ってことで売ってます」と言ったら、上司が「それ、いいじゃん」と本気で採用してきたことも(笑)

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アクション④:SNSや名刺にも工夫を

最近は、SNSや名刺に“個人のパーパス”を載せている営業も増えています。

たとえば、名刺に「すべての現場を安全に」なんてフレーズを入れるだけで、第一印象がグッと変わるんです。実際に私は、ある展示会でその一言を見たお客様から「この考え、好きです」と話しかけられたことがあります。


アクション⑤:「一緒に社会を良くする」スタンスで締める

クロージングのときに、「この提案、御社と一緒に社会を良くするために本気で考えました」と伝えてみてください。

もちろん、言い回しはその場の空気で柔らかく調整します。でも、驚くほど“伝わる”ことがあるんです。実際、ある医療機器の提案でこの言葉を添えたら、社長さんから「そこまで考えてくれてありがとう」と言われました。


小さな一歩が、信頼を生む

これらのアクションは、どれも特別な技術は必要ありません。
大切なのは、「想い」を“言語化”して、“伝える勇気”を持つこと。

その一歩が、営業の空気を変え、信頼につながっていくのを、私は何度も経験してきました。

第3章|パーパスドリブンで信頼を獲得!

〜顧客・社内の反応とメリット

「この会社は信頼できる」その理由は“想い”にある

価格競争に巻き込まれたり、商品力で劣っていても、勝てる営業がいます。
その共通点は、「想いが伝わっている」こと。

パーパスドリブンな営業は、数字だけじゃない信頼の積み上げを可能にしてくれます。


顧客からの「共感」が、契約を引き寄せる

ある日、地方の中小企業にITシステムを提案したときの話。正直、機能面では競合の方が上。でも私は、「地方企業の働き方改革を支援したい」という会社の想いを話したんです。

すると先方の専務が、「そこまで考えてるのは御社だけだ」と言って、こちらを選んでくれました。

モノよりコト。スペックよりもストーリー。
パーパスが伝わったときの信頼感は、理屈を超えて契約を引き寄せます。


社内でも「一目置かれる営業」に

意外かもしれませんが、パーパスを語れる営業は社内評価も上がります。

上司やマーケティング担当と戦略を共有するとき、「自分はこういう社会課題をターゲットに動いてます」と言えるだけで、説得力が違う。

私はある時、社内報に「顧客との共創で社会に貢献する営業事例」として取り上げられました。それを見た若手社員が「営業、かっこいいですね」と言ってきたのは、ちょっと嬉しかったです(笑)


「チームで売る力」が強くなる

パーパスドリブンな営業は、社内外の人を巻き込む力があります。

「この商品で、社会の課題を解決したい」というゴールが明確だと、技術やサポート部門も“自分ごと”として動いてくれやすいんです。

以前、ある大手企業に提案する際、私の「医療の現場で本当に必要とされている」という一言がきっかけで、開発チームが提案書作成を全面支援してくれました。結果、受注できただけでなく、チームの一体感も生まれました。

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パーパスが「営業の軸」になる

営業を長く続けていると、「自分って何のために働いてるんだろう」と迷う瞬間もあります。

でも、「私はこの社会課題を解決したいから、この商品を提案している」と思えると、迷いが減り、ブレなくなる。

私自身、そうして自信を取り戻し、お客様との関係も変わっていきました。


パーパスは、ただのスローガンじゃありません。
営業という仕事に、“誇り”を取り戻してくれる、強力な軸になるのです。

第4章|実践する上での落とし穴と対策

〜“パーパスウォッシュ”にならないために

想いが空回りすることもある

パーパスドリブン営業は強力な武器になりますが、実は伝え方を間違えると逆効果になることもあります。

あるとき、私は「この商品は社会貢献にもつながります」と説明したのですが、お客様の表情が微妙。後でこっそり言われたのは、「ちょっときれいごとに聞こえた」。

…正直、ショックでした。


よくある落とし穴①:パーパスウォッシュ

これは最近よく言われる言葉です。

パーパスウォッシュ=耳障りの良い社会貢献の話ばかりして、中身が伴っていない状態。

「環境にやさしい商品です」と言いながら製造工程では大量のエネルギーを使っていたり、「地域に貢献」と言いつつ地元企業を圧迫していたり——そんな例は少なくありません。

営業の現場でも、「パーパスっぽい言葉を並べるだけ」になってしまうと、相手の信頼を損ねてしまいます。


よくある落とし穴②:お客様の価値観に合わない話を押しつける

社会課題に対する考え方は人それぞれです。
たとえば、ある建設会社の社長に「CO2削減につながる商品です!」と熱く語ったら、「まずは安全性の話をしてくれ」とピシャリ。

そのとき思い知りました。パーパスは“自分ごと”でありながら、“相手軸”でもあるべきだと。


落とし穴を避けるための3つの対策

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対策①:事実を語る

「なぜその商品が社会課題の解決につながるのか」を、数字や事例で語るのが効果的です。

例)
「この断熱材、実は年間で◯トンのCO2削減につながってるんですよ」

具体性があると、説得力も一気に増します。

対策②:お客様の価値観をリスペクトする

提案の前に、「御社ではどんな社会的テーマに取り組んでいますか?」と聞いてみましょう。
お客様のパーパスに自分の提案がどう重なるか——この“接点探し”が肝です。

対策③:自社でもちゃんと実践する

自分の会社やチームが、日頃から社会貢献を意識しているかどうか。これ、案外見られています。
実際、「御社って、自分たちでもそのパーパスを実行してるんですか?」と聞かれたこともあります。

だから私も、小さなことですが、地元ボランティアに参加したり、社内で勉強会を開いたりしています。


「口だけ」にならない。それが信頼のカギ

パーパスを語るなら、本気で。
無理に飾らず、自分の言葉で、地に足のついた想いを語ること。
それが一番、伝わります。

第5章|今日からできる“パーパス営業”3ステップ

〜明日、ちょっと変わる営業のために

「立派な理念」はなくていい

パーパスドリブン営業と聞くと、
「うちの会社、そんな立派な理念ないよ…」
「自分に語れるような社会的意義なんて…」
と思うかもしれません。

でも、大丈夫。大切なのは“等身大の想い”です。

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ステップ①:「なぜ、この仕事をしてるのか?」を言葉にする

まずは、自分自身の中にある小さな“なぜ”を探してみてください。

  • 「誰かの困りごとを解決したい」
  • 「もっと快適な暮らしを提供したい」
  • 「安全に安心して働ける社会を支えたい」

どんな理由でも構いません。
その“なぜ”こそが、あなたのパーパスの原点です。


ステップ②:提案や商談に“想いの一言”を添える

日々の営業トークの中に、一言加えてみてください。

「この商品、御社の◯◯な課題にも貢献できると思っています」

それだけで、お客様の関心や信頼度が大きく変わることがあります。
私はこの一言で、競合に勝てたことが何度もあります。


ステップ③:仲間とパーパスを共有する

社内でも「こんな想いでこの提案してるんです」と話してみてください。
最初は照れくさいかもしれません。でも、伝え続けることで、社内の空気も変わります。

私の場合、上司から「その方向、もっと推していい」と背中を押され、チームの提案力も強くなりました。


おわりに|あなたの想いは、きっと届く

営業という仕事は、数字で評価されることが多い世界です。
でも本当は、「誰かのために動く」という、人間らしい仕事でもあります。

あなたの想いを、きちんと伝えること。
それが、商品よりも響く営業になるための第一歩です。

社会をちょっと良くしながら、信頼も成果も手に入れる。
そんな営業を、私はあなたにも体験してほしいと思っています。

焦らなくて大丈夫。今日から、少しずつ始めていきましょう。


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