はじめに:そのモヤモヤ、無視してない?
「営業って、やりがいはあるけど、心から“好き”って言えるかな…?」
そんな風に思ったこと、ありませんか?
毎月の数字に追われ、断られる日々。成果が出れば評価されるけど、ミスすれば即“戦犯”扱い。朝から晩まで頑張っているのに、「このままこの仕事を一生やるのか?」と自問自答する夜——。
私は、営業職20年ですが、実は未だにときどき考えることがあります。
「俺、本当に営業が好きなのかな?」って。
周囲からは「向いてるよね」と言われるし、実際に数字もそこそこ出しています。
でも、心の奥では、「本当にこのままでいいのか?」という思いが、ひょっこり顔を出すんです。
もし、あなたも同じようにモヤモヤしているなら——
それは、甘えじゃない。弱さでもない。
むしろ、それは「ちゃんと考えている証拠」です。
そして、その思考こそが、あなたのキャリアをより良くするための第一歩。
ここでは、営業職として日々を過ごすあなたと一緒に、「営業って本当に自分に合ってるのか?」を本音で見つめ直していきます。
堅苦しい理論や、誰かの成功談ではなく、現場で感じたリアルな悩みと、それに向き合ってきた経験をベースにお話しします。
気楽に、でも、真剣に。
“自分のこれから”を一緒に考える時間にしましょう。
第1章:なぜ、キャリアに悩み始めるのか?
🎯成果が出ても、なぜか満たされない
営業の仕事って、やることが明確で、成果も数字で見える。
だからこそ、ある程度「できるようになる」と、ふと湧いてくるんです——
「これ、本当にやりたいことだったっけ?」という疑問。
私も30代後半のある日、毎月の目標を達成していて、部下も持って、会社からは評価されていたはずなのに…なぜか、まったく達成感がなかったんです。
家に帰ってから、子どもの顔を見ても、妻に「今日どうだった?」と聞かれても、言葉に詰まる。「別に…普通かな」って。それが続いたとき、「あれ?俺、何のために働いてるんだっけ?」と本気で考え込んでしまいました。
仕事がうまくいっているはずなのに、心が満たされない。
それって実は、「キャリアの曲がり角」に差しかかっているサインなんです。

🧭周囲のロールモデルがいない
もうひとつ、営業キャリアで迷いが生まれる大きな理由は、「この先どうなれるのかが見えない」こと。
若手の頃は、「あの先輩みたいになりたい」と思える人がいました。
でも、歳を重ねて自分もベテランになってくると——
- 上司は疲れ切っていて、楽しそうに見えない
- 管理職は数字のことしか言わない
- 転職した先輩も結局、別の営業をしている
そんな風に、“なりたい姿”が社内にも社外にも見つからなくなってくるんです。
ある日、取引先の担当者に「○○さんって、今後どうなりたいんですか?」と聞かれて、思わず固まってしまったことがありました。笑ってごまかしましたが、内心はザワザワ。
「俺、…将来どうなりたいんだろう」
営業という仕事には“先”がある。でも、自分にとっての“先”が見えなくなったとき、人はキャリアに迷うのだと思います。
でも大丈夫。迷うことは悪いことじゃありません。
むしろ、今の場所からステップアップするためのきっかけになるかもしれません。
第2章:「向いてないかも…」と思ったあなたへ
📌よくある“向いてない”のサインとは?
営業をしていると、ふとした瞬間にこんな思いが浮かびませんか?
- 「数字に追われるのがストレスすぎる」
- 「断られると一日引きずってしまう」
- 「雑談や会話が苦手で、お客様との距離感がつかめない」
- 「人と関わる仕事より、黙々とやる作業の方が向いてる気がする」
- 「売るよりも、誰かをサポートする方が楽しい」
私も、営業職の中で“キャラが浮く”タイプでした。同期には「押しが強い」人が多かったけど、私はどちらかというと「相手の様子を見てから行動する」慎重派。成果を出すには時間がかかりましたし、最初の3年は毎日「俺、向いてないな」と思ってました。
でも、ある日気づいたんです。
「向いてない」と感じるのは、“他人と比べてる”からだということに。
実は「向いてない人」ほど伸びる?
営業職に求められる能力って、「押しの強さ」や「話術」だけじゃありません。
むしろ、今の営業現場で求められているのは——
- 相手の話をよく聞き、ニーズを引き出せる人
- 無理に売り込まず、信頼関係を築ける人
- 誠実に対応できる人、対応が丁寧な人
- 小さな変化に気づき、先回りできる人
こうした“じっくり型”の営業スタイルが、むしろ重宝されている場面も増えているのです。

つまり、「自分は営業に向いてない」と思っていたあなたも、やり方次第で“自分らしい営業スタイル”を築ける可能性は十分にある、ということ。
私自身も、「強引にクロージングする」よりも、「相手とじっくり信頼を築く」ことで成果を出せるようになりました。そういう営業スタイルでも、きちんと数字はついてくる。むしろ、継続率が高くなっていったのです。
営業が向いてるかどうかを決めるのは、他人じゃありません。
あなた自身が、自分のスタイルで結果を出せる方法を見つけられれば、それが「向いている」ということ。
では次に、「向いてないかも」と思いつつも、なぜ営業を辞めきれないのか。その“踏みとどまる理由”について、一緒に考えてみましょう。
第3章:「好きじゃないけど、辞めきれない」その理由
安定・スキル・転職力…営業職の意外な強み
「営業って、自分に向いてないかも」
「本当はもっとクリエイティブな仕事がしたいかも」
そう思っても、なかなか辞められない。
その理由って、冷静に考えると、意外と“現実的”なんです。
- 安定した給与がある
- 実力次第で評価される
- 転職市場では“営業経験”が高く評価される
実際、営業職は多くの業界で“即戦力”として重宝されます。
なぜなら、「商品を売る力」「お客様と関係を築く力」「数字を追う力」は、どこでも応用が利くから。
ある知人は、営業職からキャリアをスタートし、最終的に人事部で活躍しています。「面接って営業と同じだよ」と言っていて、まさにそれだなと納得しました。
私自身、過去に転職を検討したとき、いくつかの企業から「営業経験があるならぜひ話を聞かせてほしい」と声をかけてもらいました。
つまり——
営業を続ける=キャリアの保険になるという側面も、実はあるんです。
“やりがい”は後から育つ?
もう一つ、多くの人が見落としがちなのが、「やりがいは最初からあるものではない」ということ。

好きなことを仕事にしたい——その気持ち、わかります。でも実は、「やっていくうちに好きになる」「信頼を得ることで喜びが生まれる」というケースも多いんです。
私がそうでした。
若い頃、営業に“誇り”なんて1ミリも持っていませんでした。
ただのノルマ仕事。正直、「どうせ俺なんて…」と思ってました。
でも、ある時、お客様から言われたんです。
「○○さんが担当で良かった。うちの業務、すごく変わったよ」
…涙、出ましたよ。
「ああ、この仕事、続けててよかった」って、心から思えた瞬間でした。
“やりがい”は、ふとした出来事がきっかけで芽生えるものです。
だから、今「好きじゃない」からといって、すぐに結論を出す必要はありません。
第4章:営業から広がるキャリアの選択肢
「営業だけが道じゃない」
営業をやっていると、つい「営業=唯一のキャリアパス」と思い込みがちです。
でも実際には、営業経験を“軸”にして広がるキャリアの選択肢は、かなり多彩なんです。
たとえば——
- カスタマーサクセス:既存顧客をサポートし、満足度を高める仕事。関係構築が得意な人に最適。
- 企画・マーケティング職:営業現場で得た“お客様の声”を活かせるフィールド。
- 営業教育・育成担当:若手営業マンの育成に関わる。経験を活かした指導が求められる。
- 商品開発やサービス設計:現場の声を反映した“売れる仕組み”を作れる貴重な存在に。
- フリーランス・起業:営業スキルは「人に価値を届ける力」。どんなビジネスにも不可欠。
このように、営業は“ゴール”ではなく、“スタート地点”として使えるのです。

「営業で得たもの」をどう活かすか
重要なのは、「営業をやってきた自分」に何が残っているかを明確にすること。
- “売る力”より、“伝える力”が身についた
- “押す力”より、“聞く力”に自信がある
- “数字に強くなった”という意識がある
- “他人の立場で考える癖”がついた
こうしたスキルは、どの仕事でも活かせます。
そして、次のキャリアで成功する土台になります。
私も以前、社内異動で営業から企画に移ったことがあります。
最初は資料作成も分析も苦手でしたが、「お客様目線で考えられる人材」として重宝されました。
つまり、営業経験が“転職力”にも“社内評価”にも繋がるんです。
キャリアに悩んでいる今こそ、「この経験をどう活かすか?」という視点で自分を見直すチャンスです。
そして、それは“前向きな迷い”に変える第一歩にもなります。
まとめ:好きかどうかは、後で決めてもいい
営業の仕事、本当に好きかどうか。
それは、今すぐに答えを出さなくても大丈夫です。
でも、「このままでいいのか?」と悩んでいるあなたは、間違いなく“考えている人”です。
それだけで、もう一歩前に進んでいます。
営業が向いているかどうか、好きかどうかよりも、
「今の経験を、どう活かせるか」がこれからのキャリアを決めていきます。
迷うのは、成長している証。
不安になるのは、本気で頑張ってきた証拠。
どうか、そのモヤモヤを無視せず、大切にしてあげてください。
そして、自分なりの答えを、ゆっくり探していきましょう。
あなたの営業人生が、今日より少しだけ軽くなりますように。
応援しています。
あなたの営業活動を応援します!

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