マーケティングKPI入門:目標設定と測定の基本 byリストル【#331】

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📚目次

はじめに
第1章:なぜマーケティングには“KPI”が欠かせないのか
第2章:KGI・KPI・KSFの関係を整理する
第3章:マーケティングにおける主なKPIカテゴリー
第4章:良いKPIの条件とは?
第5章:KPI設計を成功させるプロセス
まとめ:KPIは“数字の管理”ではなく“成長の道しるべ”

はじめに

マーケティングの現場では、
「とりあえずSNS更新しよう」
「広告を回してみよう」
と施策先行で動いてしまいがちです。

しかし、マーケティング活動を成果につなげるための核心
“KPIの設計”にあります。

KPIとは、
「目標達成に向けた重要指標」

KPIが曖昧なまま施策を進めると、

  • どこに向かっているのか
  • 何を改善すべきなのか
  • 成果が出たのかどうか

がわからなくなってしまう。

本記事では、
マーケティングのKPIを“はじめての人でも迷わないように”
基本から丁寧に整理していきます。

第1章:なぜマーケティングには“KPI”が欠かせないのか

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マーケティングは、
短期の売上だけで成果を判断できない特殊な領域です。

  • 認知
  • 興味
  • 検討
  • 行動
  • 継続

これらのプロセスがあり、
“長い旅路”の中で成果が蓄積されていく構造になっています。

だからこそ、
途中の状態を把握するために KPIが必要 なのです。

KPIがないと起こること

  • SNS担当が成果を感じられない
  • 広告費が溶ける
  • LP改善の優先順位がわからない
  • 上司や経営陣と目的がズレる

KPIはマーケティングの 「地図」 のようなもの。

地図なしに旅へ出るのは危険です。
まずは目的地(KGI)を設定し、
そこに向かうための道標(KPI)を設計する必要があります。

第2章:KGI・KPI・KSFの関係を整理する

マーケの指標は
KGI → KSF → KPI
という階層で理解すると一気にわかりやすくなります。

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✔ KGI(最終目標)

最終的に達成したい成果。

  • 年間売上◯億円
  • 新規顧客◯人
  • MRR◯万円

✔ KSF(成功要因)

KGIを達成するために必要な“軸”。

  • 見込み客の質を上げる
  • ブランド認知を向上
  • クロージング率を改善

✔ KPI(中間指標)

KSFを達成するために追うべき数値。

  • 月間リード獲得数
  • SNSからの流入数
  • MAメールのCVR
  • ウェビナー参加率

この3つの関係は“逆算”で決まる

  1. 最終ゴール(KGI)を明確にし
  2. そのために必要な 成功要因(KSF) を洗い出し
  3. そこに向けて KPI を設計する

これが最もシンプルで効果的な流れです。

第3章:マーケティングにおける主なKPIカテゴリー

KPIは“手当たり次第に選ぶものではなく”、
プロセスごとに整理すると選びやすくなります。

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① 認知(Awareness)

  • SNSインプレッション
  • PV(ページビュー)
  • 広告のリーチ
  • 指名検索数

認知の目的は「見つけてもらうこと」。


② 興味(Interest)

  • SNSエンゲージメント
  • ブログ滞在時間
  • メルマガ登録数
  • 動画の視聴完了率

“気になる”状態を作る指標。


③ 検討(Consideration)

  • ホワイトペーパーDL
  • セミナー参加率
  • MAスコア
  • クリック率(CTR)

深い関心を持ってもらうフェーズ。


④ 行動(Conversion)

  • 見積依頼
  • 問い合わせ
  • 購入数
  • CVR(成約率)

最終行動につながる部分。


⑤ 継続 / LTV(Lifetime Value)

  • 既存顧客の利用継続
  • アップセル率
  • 解約率
  • 顧客単価

マーケティングのゴールは“売って終わり”ではありません。
LTVは最重要KPIのひとつです。

第4章:良いKPIの条件とは?

KPIは“数値なら何でもいい”わけではありません。
良いKPIには共通点があります。

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① コントロールできる指標である

担当者が“動けば変えられる”状態が理想。
「売上」「利益」はKGIであり、KPIではない


② 測定できる

定期的に追えるかどうかが重要。
曖昧な指標では改善につながりません。


③ プロセスに紐づいている

顧客の購買プロセスに対して
“どの段階を改善するのか”を明確にする。


④ 数が多すぎない

KPIは3〜5個に絞るのが鉄則。
多すぎると追えなくなります。


⑤ 経営目線と現場目線の両方とつながっている

上層部は「売上」
現場は「改善ポイント」
それぞれを結ぶ中間の指標が必要。

それがKPIです。


第5章:KPI設計を成功させるプロセス

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STEP1:まずKGI(最終目標)を決める

  • 年間売上1億円
  • 月間新規顧客50社

STEP2:KGI達成に必要なKSF(成功要因)を出す

  • 見込み客の質向上
  • 購入率UP
  • 問い合わせ増加

STEP3:各KSFに対してKPIを設定する


KSF:良質な見込み客の獲得
→ KPI:ホワイトペーパーDL数/ウェビナー参加数


STEP4:KPIの“基準値”と“目標値”を設定する

  • 現状値(今どれくらいか)
  • 目標値(どこまで伸ばしたいか)

これがないと改善判断ができない。


STEP5:毎月・毎週のモニタリングを習慣化する

KPIは“設定して終わり”ではなく、
改善の物差しとして使うのが目的です。

  • どこが伸びたか
  • どこがボトルネックか
  • 何がうまくいったか
  • 次に何を変えるか

この対話がKPIの価値を最大化します。

まとめ:KPIは“数字の管理”ではなく“成長の道しるべ”

いかがでしたか?

KPIは、単なる数字の羅列ではなく
マーケティング活動を正しい方向へ導く“道しるべ”です。

  • KGI(最終目標)
  • KSF(成功要因)
  • KPI(中間指標)

この流れで設定することで、
施策の意味が明確になり、
改善の優先順位も自然と決まります。

KPIは“管理”ではなく
チームの成長ストーリーを作るための指標

今日、あなたのチームのKPIを
もう一度見直してみませんか?

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