はじめに
かつて私は、営業成績が常に上位、誰よりも自信を持って仕事に向き合っていました。
ところがある時を境に、ぱったりと売れなくなったのです。
「なぜ？」「どうして？」と自問自答を繰り返し、
焦りと不安で毎朝起きるのがつらくなるほど、心がすり減っていきました。
そんな私が、試行錯誤の末に再びトップに返り咲くまでの道のり。
それは、単なるノウハウではなく、「自分を立て直す力」を取り戻すプロセスでした。
この記録が、今まさに壁にぶつかっているあなたの背中を、少しでもそっと押せたら——
そう願いながら、私の全記録を綴ります📘
第1章：絶好調からの転落…なぜ売れなくなったのか？🌧
入社3年目、私は営業として順調に成果を出し続け、同期の中でも常に上位に位置していました。
お客様との関係づくりもうまくいっている。提案資料も褒められる。
そんな“自信”が、知らぬ間に“過信”へと変わっていたのかもしれません。
ある月、突然まったく数字が動かなくなりました。
提案しても反応が薄い。
アポが取れても成約に至らない。
「自分のやり方が通用しない…？」と、戸惑いと不安が一気に押し寄せてきました。
◆ 環境の変化に気づけなかった私
市場環境やお客様のニーズは、日々変化しています。
それに応じて提案の仕方も変えていかなければいけないのに、
私は「今までのやり方で十分」という思い込みにとらわれていました。
先輩や同僚が新しい提案スタイルを試している中、
「私は私のやり方でやるから大丈夫」と、耳を塞いでいたんです。
◆ 自信をなくすことの怖さ
一度崩れると、思った以上に立て直すのは難しくて。
どんなに準備しても「どうせ今回も無理かも…」と心の中でささやく自分がいて、
お客様の前でも自然と笑顔が減っていきました。
そのころ、私は「自分って営業に向いていないのかな…」と、
本気で転職を考えていたのです。
けれど、スランプの原因に気づいたとき、私はようやく“変わるきっかけ”を掴むことができました。
次章では、その気づきと、実際に試したけれどうまくいかなかったことについて、正直にお話しします📝
第2章：スランプ期に試したけどうまくいかなかったこと 🔄
売れない焦りに押されて、私は“何かを変えなきゃ”と必死でした。
でもその「変化」は、結果を出すためのものではなく、不安を隠すための行動だったのかもしれません。
◆ テクニック頼みの営業
ネットや本で見つけた“成約率が上がる営業トーク集”や“心理学を使ったクロージング術”を、
そのまま自分のトークに組み込もうとしました。
でも、お客様には「何か急に違和感あるね」と言われることが増えてしまい…
まるで、自分が自分でなくなるような感覚でした。
◆ とにかく数をこなそうとした
「動いていれば何か変わる」と思って、アポ数を倍に増やしてみた時期もありました。
でも、準備不足で中身の薄い提案が続き、信頼を失う結果に。
数字を追うあまり、目の前のお客様の“顔”が見えなくなっていたんです。
売れないのは自分のせい。
頑張っても成果が出ないなら、私は営業に向いていない。
そんな思い込みが、行動を鈍らせ、自信をさらに削っていきました。
でも今振り返ると、うまくいかなかった経験こそが、
本当に大切な気づきの“種”だったように思います🌱
次章では、スランプから抜け出す転機となった「ある気づき」と「環境の変化」についてお話しします✨
一歩踏み出す勇気をくれた、小さな“きっかけ”とは——？
第3章：「変わるきっかけ」は意外なところにあった ✨
ある日、取引先との打ち合わせで同行した上司が、帰り道にふとこんなことを言いました。
「○○さんって、最近 “ちゃんとしよう” としすぎてない？」
その言葉に、一瞬固まりました。
“ちゃんとしなきゃ”——まさに、最近の私を支配していた言葉だったからです。
◆ 「うまくやる」より「伝わるかどうか」
その上司は続けて、こう言ってくれました。
「どんなに正しいことを言っても、相手に伝わらなければ意味がない。
完璧な提案より、“気持ち”が伝わる営業の方が、信頼されるよ。」
その瞬間、胸の中で何かがほどける感覚がありました。
私はいつの間にか、“売れる自分を取り戻す”ことばかりに必死になって、
目の前のお客様に向き合う余裕をなくしていたのかもしれません。
◆ 雑談から始まった関係性
気づいてからは、小さなところから変えてみました。
いきなり商談に入らず、まずは近況を聞いてみる。
数字の話の前に、「困っていることはありませんか？」と投げかけてみる。
すると不思議なことに、少しずつお客様の表情がやわらかくなり、
「○○さんと話すと落ち着く」と言われるようになってきたんです。
◆ 本当の営業って、こういうことかも
「売ること」が目的ではなく、
「相手の役に立つこと」が自然と成果に繋がる——
それを、肌で感じ始めた瞬間でした。
次章では、私が実際にやって効果を感じた“再起のための5つの行動”を具体的にご紹介します📝
第4章：私が実際にやった「再起のための5つの行動」💪
スランプを抜け出すには、ただ「頑張る」だけでは足りません。
意識的に、今までのやり方を見直し、行動に落とし込むことが必要でした。
ここでは、私が本当に効果を実感した5つのアクションをご紹介します。
① 朝一番に「昨日の自分」を振り返る📖
毎朝10分、自分の商談記録を読み返す時間をつくりました。
「何がよかったか」「どこがズレていたか」を振り返ることで、
行き当たりばったりの営業から、計画的なアプローチへと変化しました。
② “成果”より“対話”を目的にする🗣
アポの目的を「商談成立」ではなく、「この人の悩みを知ること」に置き換えてみました。
すると会話が自然になり、お客様の声に耳を傾ける余裕ができたのです。
結果として、成約にもつながりやすくなりました。
③ 同僚や先輩の営業を「観察する」👀
自分のやり方にこだわりすぎず、他の人の営業スタイルをじっくり観察しました。
とくに、信頼関係の築き方や言葉の選び方など、細かな工夫がたくさん見えてきました。
④ スケジュールに「自分時間」を入れる🕰
心がすり減っていた私にとって、営業以外の時間も大切でした。
お気に入りのカフェで仕事する、早めに帰って映画を見る——
“自分の機嫌をとる時間”を入れることで、仕事への集中力も高まりました。
⑤ 「小さな成功体験」を書き出す📝
契約だけが成果じゃない。
「今日はお客様に笑ってもらえた」「上司に提案を褒められた」——
そんな小さな成功を、ノートに書き出して可視化しました。
積み重ねるうちに、自己肯定感が少しずつ戻ってきたのを感じました。
変化は、いきなり大きく起こるものではありません。
でも、日々の積み重ねが少しずつ私を立て直してくれたのです。
次章では、そうして迎えた“再浮上の瞬間”と、
本当に変わったのは「営業スキル」ではなく「私の在り方」だったことをお話しします🌸
まとめ 📝
営業のスランプ——それは、誰にとっても苦しくて、自分を疑いたくなる時間です。
でも今の私は、あの時期を乗り越えたことに、心から感謝しています。
私はかつて、絶好調の営業パーソンから、突然売れなくなり、自信を失いかけました。
焦ってテクニックに頼ったり、無理に数字を追ったりもしましたが、
本当に変わるきっかけは、「自分の在り方を見直すこと」だったのです。
🔑 この記録の要点
- スランプの原因は、環境の変化や“過信”だった
- うまくいかない時期にやりがちだったNG行動：テクニック依存・数の乱発・自己否定
- 変化のきっかけは、上司の一言や周囲の“気づき”
- 再浮上のためにやった行動：習慣の見直し／目的の再定義／小さな成功の可視化
- 本当に変わったのは「営業スキル」ではなく、「人としての在り方」
もし、今あなたが売れずに悩んでいるなら、
「売れる方法」ではなく、「どう在りたいか」を考えてみてください。
結果は、努力に正直です。
そして努力は、“心の方向”が整った時に、最大の力を発揮します。
この記録が、あなたの明日の小さな光になりますように🌟
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