「営業、向いてないかも…」と感じた私が“天職”だと思えるようになった理由

✍️ はじめに


「営業って、私には向いてないかも…」

──そう感じたことがある人は、決して少なくないと思います。
実は、私もその一人でした。

話すのが得意でもなければ、押しも強くない。
毎日ノルマに追われ、断られるたびに自信を失っていく日々。
「いつまでこの仕事を続けられるだろう」と、本気で悩んでいた時期もありました。

でも、そんな私が今では、「営業が天職かもしれない」とすら思えるようになりました。
きっかけは、小さな気づきと、ある1冊の本との出会い。

本記事では、営業に苦手意識を持っていた私が、“自分らしい営業スタイル”を見つけて変わっていった実体験を、リアルにお届けします。

第1章:向いてないと感じた日

「営業職に配属です」と言われたあの日。
正直、私は少しショックでした。

もともと人と話すのは得意ではなく、どちらかというと静かに仕事をしたいタイプ。
それなのに、毎日初対面の相手に電話や訪問を繰り返す営業職なんて、どう考えても向いているとは思えませんでした。


◆ 初めてのテレアポで心が折れた

新人研修が終わって、いざ現場へ。
「とにかく数を打て!」という指示のもと、電話をかけ始めた初日。
断られるのは当たり前と聞いてはいましたが、実際に冷たくあしらわれたり、電話を切られたりするたびに、心が少しずつ削られていくのを感じました。

結果が出ない日が続き、毎朝出社するのが憂鬱に…。
「自分は営業に向いてないんじゃないか」と思うようになるのに、時間はかかりませんでした。


◆ 比較して落ち込む毎日

同期のAさんは、初月からアポを何件も取って表彰されていました。
その姿を見て、「自分には才能がないんだ」とさらに落ち込み…。

・話し方が下手だから?
・気が弱いから?
・ガツガツ行けないから?

自分の性格を責めては、自己否定のループにはまっていました。


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◆ 実は「営業が向いてない」と思っていたのは私だけじゃなかった

そんな中で、先輩との何気ない雑談で気づいたことがありました。
「最初はみんな“向いてない”って思うよ。私もそうだったから。」

え? あの先輩も?
自信満々で、トップセールスだと思っていた先輩が、実は営業を始めた頃は毎日泣きながら帰っていたと知り、衝撃でした。

そのとき思ったんです。
“向いてない”って、もしかして思い込みかもしれない──と。


次の章では、私が持っていた「営業は口がうまい人の仕事」という誤解と、それがどう覆されたのかをお話しします。

第2章:営業=話し上手?という誤解

営業という仕事に対して、こんなイメージを持っていませんか?

「口がうまくなければ無理」
「押しが強い人じゃないと成果が出ない」
「どんな相手にも物怖じせず話せる人が向いてる」

──私もそう思っていました。
だからこそ、「自分は営業に向いていない」と思い込んでいたのです。


◆ 話すより、“聞く”ことが大事だった

そんなある日、先輩の営業同行に同席する機会がありました。
私はそのとき、「どうやってクロージングするのか」ワクワクしながら見ていたのですが──

驚いたことに、先輩はほとんど“しゃべっていなかった”のです。

  • 相手の悩みにじっくり耳を傾ける
  • 質問を重ねて、課題を引き出す
  • 相手が自然に「なるほど、それならお願いしたい」と言い出す

それを見た瞬間、雷に打たれたような衝撃がありました。

営業って、無理に話さなくてもいいんだ。
むしろ、相手に“しゃべってもらう”ことが大事なんだ──と。


◆ 自分の“弱み”が実は武器になる?

私は、人の話をじっくり聞くのが得意な方でした。
友人にも「話しやすい」とよく言われていたし、無理に話題を振らなくても相手が自然と話し続けてくれることが多かった。

それって、営業においては“強み”になると気づいたんです。

つまり、

  • 無理に盛り上げなくていい
  • 話の主導権は相手に持たせていい
  • 大事なのは、相手の“本音”を引き出すこと

このことを理解したとき、私は営業という仕事に対する見方が大きく変わりました。


次の章では、そんな私の転機となった「ある1冊の本」との出会いについてご紹介します📖

第3章:一冊の本との出会い

営業という仕事に対する“苦手意識”が少しずつ変わってきた頃、
私はある一冊の本に出会いました。

その本のタイトルは──
『嫌われる勇気』(岸見一郎・古賀史健著、ダイヤモンド社, 2013年)でした。

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◆ 営業に“心理学”が活きるなんて!

もともと自己啓発書や心理学にはあまり関心がなかった私ですが、
「営業にも使えるらしい」と先輩に勧められて手に取りました。

最初の印象は、「哲学っぽくて難しそう…」
でも読み進めるうちに、「これ…営業の現場そのままじゃん」と気づかされたのです。


◆ 「承認されたい」が苦しみを生む

この本の中で繰り返し語られるのが、“他者の期待に応えようとする生き方”の限界です。

私は、
「断られたら嫌われる」
「ノルマ未達で上司に怒られたら恥ずかしい」
そんな思考に支配されていました。

でもこの本を通じて、

  • 他人の期待に応えることが人生の目的ではない
  • 自分の課題と、他人の課題を分けて考える(課題の分離)
  • 承認欲求から自由になることが、自分らしさと成果の鍵

──という視点を得ることができました。

営業で断られても、それは“相手の課題”であって、“私の価値”とは無関係。
そう考えると、不思議なほど心が軽くなったのです。


◆ セールスに効く“視点の切り替え”

『嫌われる勇気』に書かれていたのは、トークスキルではありません。
もっと根本的な、“人との向き合い方”でした。

そして気づいたのです。
営業で一番大事なのは、商品やセリフのうまさではなく──
「自分の心の整え方」なのだと。

それ以来、「どうすれば売れるか」ではなく、
「どうすれば相手に安心してもらえるか」を考えるようになりました。


次章では、そんな意識の変化がもたらした“実際の成果”についてお話しします📈

出典:
岸見一郎・古賀史健(2013)『嫌われる勇気――自己啓発の源流「アドラー」の教え』ダイヤモンド社

第4章:自分らしい営業で成果が出た

「嫌われてもいい」
「無理に売り込まなくてもいい」

そんな心の余裕が生まれてから、営業の現場での私の行動は少しずつ変わっていきました。
結果として、それが“成果”という形で現れたのです。


◆ まず「話を聞くこと」に全力を注いだ

以前は「この商品をどう説明しよう」「メリットを伝えなきゃ」と必死でした。
でも今は、「お客さんの話をじっくり聞くこと」が最優先。

  • 相手の悩みを深掘りする
  • 困っていることを言語化する手伝いをする
  • 解決の“選択肢”として商品を紹介する

営業というより“伴走者”のような立場にシフトしたのです。


◆ “売る”より“助ける”という視点

ある日、訪問先でこんな言葉をいただきました。

「あなたと話すと、無理に買わされる感じがなくて安心できます」
「話しているうちに、自分が何に困っているのか気づけました」

このとき初めて、「売ること」だけが営業じゃないと実感しました。

そして、気づいたらアポ率・成約率が少しずつ上がっていったのです。


◆ プレッシャーが“やりがい”に変わる瞬間

以前は数字に追われるのが苦しくて仕方ありませんでした。
でも、「相手の課題を解決できた」「ありがとうと言ってもらえた」
──そんな瞬間が増えるにつれて、仕事に意味を感じるようになりました。

「営業、意外と悪くないかも」
「もっと自分のやり方を磨いていきたい」

そう思えるようになったとき、
私は“営業は天職かもしれない”と感じ始めたのです。

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次章では、この記事全体を振り返りながら、「営業が向いてない」と悩むすべての方へメッセージをお届けします✉️

まとめ:

「営業、向いてないかも…」
かつての私が、毎日のように心の中でつぶやいていた言葉です。

ですが、今は胸を張ってこう言えます。
「営業は、誰でも“自分のスタイル”で成果が出せる仕事です」と。


営業が苦しく感じるのは、自分に合わないやり方を無理に続けているからかもしれません。

  • 無理に話さなくてもいい
  • 売り込まなくてもいい
  • 承認されなくてもいい

この3つを手放したとき、私は初めて“自分のまま”で営業に向き合うことができました。


成果を出す人は、必ずしも“話がうまい人”ではありません。
相手の気持ちに寄り添い、誠実に耳を傾け、必要な時に背中をそっと押せる──
そんな“あなたらしさ”が、何よりの武器になるのです。


「営業は、自分には向いていない」
そう感じている人ほど、実は大きなポテンシャルを秘めています。

この記事が、そんなあなたの背中を少しでも押せたなら嬉しいです。
“営業の仕事”が、あなたの可能性を広げるきっかけになりますように🌱



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